「指輪パカッ」の寸前でハプニングが…美男美女カップルの天然過ぎるプロポーズ裏話
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。 【写真をみる】これぞ「美男美女」な裕馬さん&安梨沙さん そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、バリトン歌手の堺裕馬さん(33)と、メゾソプラノ歌手の吉田安梨沙さん(30)。 ***
お互いの第一印象は?
2011年秋、高校3年生だった安梨沙さんは東京藝大の学祭に足を運び、ある光景に遭遇する。学生オペラで朗々とアリアを歌い上げ、ソデにはけようとした時に日本語の字幕板にぶつかった男性。それが裕馬さんだと後に分かった。 藝大に入学した安梨沙さんは、3学年上の裕馬さんが学内で有名なバリトン歌手だと知る。一方、裕馬さんが彼女を認識したのは、16年春にアニメ作品の劇伴(劇中音楽)のレコーディングの仕事で一緒になってから。だが、名前を記憶に留めたに過ぎなかった。 22年7月、二人は藝大出身者による混声合唱グループ「杜の音シンガーズ」のメンバーとして島根・隠岐島でのコンサートに出演。新たにグループに加入した安梨沙さんを、裕馬さんは「かわいい子が入ってきた」とがぜん気にし始めた。翌日のオフに二人を含む4人組でドライブ。学生時代には「優秀でカッコいい」ことで知られた裕馬さんに、安梨沙さんは「ちょっと天然でかわいらしい人」というイメージを抱いていく。
「精いっぱい幸せにするのでお付き合いしていただけませんか」
東京に戻った2日後、また別の劇伴レコーディングの仕事で一緒に。杜の音シンガーズのメンバー計5人で記念写真を撮り、安梨沙さんが各メンバーにLINEで写真を送った。安梨沙さんのことが気になっていた裕馬さんは「写真ありがとう」と返し、「またドライブ行かない?」と提案。 初デートの誘いだったが、彼女はただ単に「以前の4人でのドライブの延長だと思っていた」。 とまれ安梨沙さんの「花火が見たい」という希望により、コロナ禍にあって辛くも開催された群馬・前橋の花火大会へ。彼が関越道のPAで食事をごちそうしてくれて「恋愛対象として見られているのかな」と、これがデートだと安梨沙さんはようやく認識する。 道中、お互いの生い立ちや価値観などを包み隠さずに話すうち、真っ直ぐで誠実な彼に引かれていった。帰りの車中で、裕馬さんはじっと安梨沙さんの目を見て「精いっぱい幸せにするのでお付き合いしていただけませんか」。彼女は一瞬息をのんだが「お願いします」。