高齢者を食い物にする《あぶない片付け業者》を見抜く10の方法…「すぐ家に来たがる」「なんでも回収する」この言動が危険です
累計188万部の大人気シリーズ『おとなの週刊現代』が大幅リニューアル!週刊現代で大反響だった記事の中から、相続や在宅介護など、「死後の手続きと生前準備」にまつわる記事を、加筆のうえ、ピックアップ。 【マンガ】外国人ドライバーが岡山県の道路で「日本やばい」と驚愕したワケ 〈第1部 知らないと損する死後の手続きの新常識〉、〈第2部 今日から始める生前準備のすべて〉、〈第3部 身の回りの整理整頓。人生の最期を考える〉の三部構成からなる『おとなの週刊現代 2024 vol.4 死後の手続きと生前準備』 (講談社MOOK) より一部抜粋・再編集して、人生の最期で失敗しないためのノウハウをお届けする。 『「資本主義に惑わされて生きてきた過去に見切りをつけて…」歌手・南こうせつが実践した「70歳からできる身仕舞い」』より続く 勝手に家に押しかけて、見積もりの数倍のカネを請求する 「片付け業者」詐欺にあわないために
泣き寝入りするしかない
残りの人生を身軽に生きるための大掃除では、思い出が詰まった家具や家電を処分するときが来る。 粗大ゴミとして自治体に回収してもらうのが一番安く手っ取り早いが、大きな家財を自力で運び出すのは、いささか骨が折れる。かといって、子や孫をわざわざ呼びつけるのも申し訳ない。そんなときに頼りになるのが、片付け業者だ。 ポストに投函されたチラシやネットの広告を見てみると、多くの業者が格安で不用品回収を行っているが、そこには思わぬ落とし穴がある。片付け業者による詐欺が多発しているのだ。 不用品回収のトラブル相談を受け付けている国民生活センターの広報担当者が話す。 「相談のなかでもっとも多いのが広告や事前の見積もりよりはるかに高額な料金を請求されるケースです。また最近では、見積もりに出したもの以外の家財を強引に安く買い取られてしまうトラブルも増えています。 相談件数は'18年度が1354件だったのに対し、'22年度は2143件と急増しています」 不用品回収はトラックが1台あれば、誰でも始められるから、どうしても悪徳業者が入り込んでしまう。法外な値段を吹っかけるだけではなく、回収したものを不法投棄するケースもある。 不当な請求であれば、クーリング・オフ(一定期間内であれば契約を解除できる制度)を利用できるが、悪質だと返金に応じないことも。 もちろん、法的手段を取れば回収することは可能だが、費用と時間のコストを考えれば、泣き寝入りとなってしまう事例がほとんどだという。