日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文1)伝統ある日本大学が汚された
日本大学再生会議を設置し、できれば1月から検討を開始
そこで、本学の新たな道を築くために、日本大学再生会議を設置し、できれば1月から検討を開始して3月末にはある程度の結論をいただくよう、ご審議いただきたいと考えております。 会議における改革案の検討には多様な立場からの意見を反映するため、構成員は外部有識者を中心とする予定でおります。そして同会議では、まずは今後の日本大学の方針であるとか、理事の選出要件、方法等を検討する予定でございます。特に井ノ口氏の選出母体であった校友から選出される理事、および学識経験者から選出される理事の選出要件および方法等の見直し、多様な意見が反映される運営体制が構築されるよう検討してまいります。 その検討結果を踏まえ、専横な支配を許さない体制および公共性の高い学校法人として説明責任を果たすことのできる体制の構築を目指します。その他、学校法人に求められているガバナンスコードを順守することを念頭に置き、本学の再生に向けた施策を検討してまいります。なお、外部有識者のメンバーについては決定次第、公表してまいります。 3点目の対応としては、学内でのコンプライアンスの徹底および公益通報制度が利用されるための方策を検討してまいります。なお、近々に評議員会を開催し、田中前理事長の評議員の身分についても対応いたします。また、第1事件において資料の改ざんに関わった者の処遇については最終報告書を待って対応いたします。さらには冒頭に申し上げたとおり、田中氏、井ノ口氏が今後どのような形であれ、本学の運営に携わることは決してないように、制度を改めてまいります。
専横な支配体制を許さない新しい日本大学を築く
以上のように、本学のガバナンス体制の再検討および日本大学事業部の清算を視野に置いた再発防止策を速やかに具現化し、今後このような大学の経営やガバナンスが問題視されるような事案が決して再発しないよう、コンプライアンスを徹底し、関係者の皆さんの信頼回復に努めてまいります。 最後に一言申し上げます。教育研究機関としての役割をもう一度自覚し、私ども日本大学そして付属校が素晴らしい教育研究機関であると誇れる体制を築き上げるべく、誠心誠意努めてまいります。そして日本大学が社会で広く貢献できる存在であり続けるためには、学生・生徒、保護者、そして教職員、ご支援いただいている皆さまとしっかり向き合っていく所存でございます。 また、もう1つ申し上げれば、このような状況下で日本大学各学部等における研究、教育、学生支援等は、学生の頑張りと教職員の熱意ある指導で滞りなく展開されております。併せて、コロナ禍において経済的に困窮する学生への後期授業料免除をはじめとする学生支援も、おそらくわが国最大級の規模で行っております。 今回のことを極めて重く受け止め、よりいっそうの学生中心の教学施策を推し進めるとともに、専横な支配体制を許さない新しい日本大学を築いていく所存です。 あらためまして、深くおわびを申し上げまして、私からの説明とさせていただきます。日本大学の学生・生徒、保護者、校友、そして教職員全体が誇れる大学づくりに邁進し、大学の名誉回復に努めてまいりますので、関係各位におかれましてはぜひともご支援、ご協力を賜りたくお願いを申し上げます。 どうぞよろしくお願いします。 司会:それでは、これから質疑応答を始めたいと存じます。ご質問のある方はその場で挙手をお願いしたいと思います。私のほうからご指名させていただき、係の者がマイクをお持ちいたします。ご発言される方におかれましては、会社名と氏名をおっしゃっていただいた上でご発言をいただきますよう、お願いいたします。 また、冒頭に申し上げましたとおり、終了時刻は20時をめどとさせていただき、ご質問はお1人さま2つの質問とさせていただきたく存じます。何卒ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。 それでは、ご質問のある方、挙手をお願いいたします。それでは、向こうから2番目の列の一番前の方、どうぞお願いいたします。 【書き起こし】日大が記者会見 前理事長逮捕受け 全文2に続く