もう叱らずに済む!宿題をやらない子どもの心理と対応方法【体験談あり】
これでイライラしない! 宿題に取りかかれるようになる保護者のサポート
子どもが自発的に宿題に取りかかれるようになるためには、自分自身で「やらなきゃ」「やろう」と思うことが大切です。 そこで求められるのは、「なぜやらなければいけないのか」「やることでどんなメリットがあるのか」をお子さまが納得する言葉かけです。 また、「自発的に始めたらうまくいった」という成功体験を積み重ねていけば、お子さまは自ら宿題に取り組めるようになると期待できます。 「子どもを自発的にする+保護者のかたもラクになれる」サポート方法を押さえていきましょう。 【①宿題の意義を伝える・一緒に考える】 まず保護者のかたからは、「なぜ宿題をするとよいのか」をポジティブに伝えていくとよいでしょう。 「授業が楽しくなるよ」といった学習面だけでなく、「自分から宿題できるようになったらうれしいな」といった保護者のかたの気持ちを率直に伝えるのでもOK。「保護者が喜ぶ」というのも、小学生のお子さまにとっては大きなきっかけになります。 ポイントは、いろいろな観点から宿題をやるとどんなよいことがあるのかを挙げること。 そのために、お子さまに「宿題はなぜ必要だと思う?」「どうして先生は宿題を出すんだろうね?」などと問いかけてみるのもおすすめです。 答えが出なくても、本人なりに「宿題には意味があるのかもしれない」と考えるきっかけになるでしょう。 【②お子さまの宿題に関心を持つ】 「今日はどんな宿題が出てるの? 面白そうだね」といった声かけも、宿題に向かわせるのに効果的です。 「自分のやっている勉強に関心を持ってくれているんだ」とお子さまが気付くことで、宿題の意義を感じるからです。 「やりなさい」ではなく「できたらすごいね」「面白いね」というポジティブな働きかけのほうが、効果的と考えられます。
【③取り組み方を本人に決めてもらう】 自発性を引き出すために効果的と考えられるのが、宿題をする時間・場所・方法などをお子さま自身に決めてもらうことです。「いつやる?」「どこでやる?」「どれくらいやる?」などと声をかけながら、お子さま自身に宿題のやり方を決めてもらいましょう。低学年のうちは、保護者のかたがいくつか選択肢を用意してできるものを選ばせる、といった方法でも構いません。 自分が決めたことは、守らなければならないという心理が働きます。 長期休み中なら、起床・就寝の時間や遊ぶ時間も含めて、宿題をどのように進めていくかを一緒に決めるとよいでしょう。 「自分で決めて始める」方法をくり返すうちに、お子さまは自ら宿題に取り組めるようになっていきます。 自発的に学習できるようになれば、中学生・高校生になっても無理なく自学自習ができ、保護者のかたも後々「勉強しなさい」と叱ることが減るはずです。 【④取り組んだらしっかりほめる】 イヤイヤながらでもお子さまが宿題に取り組んだら、「計算が速くなったね」「30分間集中できたね」など具体的な言葉でほめてあげるとよいでしょう。 取り組みを正当に評価してあげることで、お子さまは「次もがんばろう」と思うはずです。 もし決めたことが守れなければ、目標の設定が高かったと考えて、少しでもできることから始めます。仮に「まずは1問解いてみる」といった目標でも、できたら認めてあげ、次の目標を決めてもらうといいでしょう。