もう叱らずに済む!宿題をやらない子どもの心理と対応方法【体験談あり】
そもそも、宿題をやる意味とは
とはいえ、宿題をやらないのを放っておくわけにもいきません。 お子さまに適切な働きかけをするために、ここでは宿題をやる意味はそもそも何なのかを取り上げます。 【①基礎的な知識・技能が定着する】 学校の先生が宿題を出す目的の一つは、「基礎的な知識・技能の定着」。 授業で学んだ内容を宿題でくり返すことによって、あいまいだった知識が定着します。 宿題をやらないと知識・技能が十分に身に付かないため、授業が進むにつれてわからないところが増えてしまいます。 【②思考力・判断力・表現力や学びに向かう力を伸ばす】 先生が宿題を課すもう一つの目的として、「思考力・判断力・表現力」や「学びに向かう力」の育成が挙げられます。 これらは近年、教育において非常に重視されており、子どもが社会で生きていくうえで不可欠な力とされています。 こうした力は、子どもが自ら考えて学ぶことによって伸びます。そのため、最近では全員に同じ宿題を出すだけではなく、自主学習を課す先生が増えています。 自主学習とは、「自分が必要だと思う勉強をしてこよう」「興味があることを調べてこよう」など何を学ぶかを児童・生徒に委ねて、自分で弱点を補強したり、関心のある分野を深掘りしたりといったことを促す宿題です。 【③自分で学習をコントロールする力を育てる】 こうした宿題に取り組むと、自分で学習をコントロールする力を伸ばすことにつながります。生活の中で他にやりたいこと、やらなければならないことを調整しながら、宿題をいつやるか、どのようにやるかを考えることは、自立していくうえで必要な力を育む訓練になります。 もちろん、子どもが既に知っていることやできることを無意味にくり返すような宿題は、あまり意味がありません。しかし、宿題の多くは子どもの成長を促すものです。このことを子どもにうまく伝えられるとよいと思います。 「とにかくやりなさい!」などと強制して無理やりやらせようとしても、子どもは反発したり、宿題に対してネガティブな気持ちを持つようになる可能性があります。 そこでこの記事では、お子さまが自ら宿題に取りかかれるようになるための保護者のかたの声かけをご紹介していきましょう。