素敵なインテリアに憧れる「ロンドンのおしゃれな家」
ロンドンで訪ねたのは、ファッションブランドのショールームとコンセプトストアを手がけるマリア・レモス宅。ロンドン北部、カムデンタウンにある庭つきの一軒家。夫と愛犬、そして3人の子供たちとのスイートホーム。3階までの各フロアは、それぞれのテーマを設けている。 【写真】センスのいい家「おしゃれなインテリア」集
逸話のある作品にあふれた親密なリビング、故郷への愛をこめた寝室
ベージュを基調とした、柔らかな印象の上階のリビングルーム。ラグはスウェーデンのヴィンテージ、右の肘かけ椅子は子供用。ソファは昔ながらの製法にこだわる職人に特注した。座席部分はスポンジではなくホースヘアなので、ちょうどいい硬さで型くずれすることはない
窓から庭が眺められる、バスルーム。タイルの置き方ではシンプルな縦長使いとヘリンボーンをミックスして遊んだ。右に見えるまるで珊瑚のような形の海綿は、なんと自然の産物。ギリシャ・カリムノス島の特産
階段の踊り場は、白とゴールドで。カーテンにしたのは、アンティーク・リネンで仕立てた韓国のポジャギ。韓国にルーツをもつデザイナー、ドーサのクリスティーナ・キムを通じて知ったアイテムだ。ちなみにマリアは「ムキムー」でもドーサを取り扱っている。手すりにかけたのもドーサの作品
寝室はギリシャを思わせるブルーと白で統一。光沢があり光を反射する工業用のペイントを床に使ったことで、部屋が明るく見える。読書灯はヤコブセン
窓から、道に駐車したマリアの愛車、オフホワイトの2CVが見える窓ぎわ。セラミックで魚を描いたテーブルは、1950年代のロジェ・キャプロン作品。木の花瓶は1960年代のギリシャ、カテリナ・エヴァンジェリドゥー作。
サイドテーブルにしているのは、ドイツのブランドe15のスツール。黄色のランプはオニキスで、ミカエル・ナスタシアーデス作。表面に布の質感をつけたガラスの花瓶は、ヴォーゲル・スタジオのもの 撮影/James Merrell 取材・原文/Minako Norimatsu ※エクラ2024年12月号掲載