【睡眠のウソ・ホント】日本人の大半は"酔っ払い状態"の脳で仕事をしている!?「やらないよりはいい」正しい寝だめの方法 睡眠学の世界的権威・柳沢教授に聞く『理想の睡眠』
快適に寝るための正しいエアコンの使い方 お酒は寝る4時間前まで
柳沢教授によると、睡眠の質を高めるためには、快適な睡眠環境を整えることが重要です。 エアコンを夜中につけっぱなしにすることが体に悪いという医学的根拠はなく、タイマーで途中で切らずに、「朝まで快適な室温を保つ」ことがポイントだといいます。体に直接風が当たらないように注意すれば、一晩中つけていても問題ないそうです。 また飲酒は、睡眠の4時間前までが推奨されています。「寝酒」として就寝直前に飲むことは避けるべき。アルコールは一時的に眠りを誘う効果がありますが、実は睡眠の質を低下させてしまいます寝酒は睡眠の質を下げてしまうといいます。 カフェインについても注意が必要です。コーヒーや緑茶、エナジードリンクなどに含まれるカフェインは、覚醒作用があるため、夕方以降の摂取は避けるほうがよいといいます。カフェインの効果は個人差がありますが、一般的に摂取後4~6時間は体内に残るとされています。
あなたにぴったりな睡眠時間を見つける『4日間の実験』
あなたの理想的な睡眠時間を見つけるために、柳沢教授が提案する4日間の実験法があります。 1日目は、好きなだけ寝て睡眠負債を返済します。2日目以降は、毎日同じ時間に寝て、自然に目が覚めるまで寝ます。4日目頃に安定した睡眠時間が得られるので、その時間が自分にあった睡眠時間だといいます。もし4日目に7時間で自然に目が覚めたとしたら、あなたの最適な睡眠時間は7時間ということになります。 睡眠不足を解消し、質の高い睡眠を得ることで、日中のパフォーマンス向上、健康増進につながります。柳沢教授のアドバイスを参考に、今日から睡眠習慣を見直してみてはいかがでしょうか?