敵地マツダで7戦7勝 球児監督がシーズン開幕戦を託すのは鯉キラーの左腕、大竹耕太郎か 「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
球児阪神の初陣は「まさかの大竹」の可能性があるのでしょうか。藤川球児新監督(44)の初年度となる2025年シーズン開幕は3月28日の広島戦(マツダ)ですが、栄えある開幕投手は誰? オーソドックスな選択だと、昨季13勝3敗の才木浩人投手(26)ですが、3月16日のドジャースとのエキシビションマッチ(東京ドーム)に登板濃厚の右腕は登板間隔の上で調整に疑問が…。そこで、過去2シーズン、敵地マツダスタジアムで7勝0敗の鯉キラー・大竹耕太郎投手(29)の名前が急浮上してきます。少々気が早いですが、年頭に新生タイガースの船出を占ってみましょう。 【写真】広島にめっぽう強い阪神の大竹耕太郎。一昨年7月、プロ初完封を飾ったのもマツダスタジアムだった ■新シーズンへ始動 いよいよ25年のシーズンに向けて、球界が動き始めます。今週中には各球団で新人合同自主トレが始まり、2月1日のキャンプインに備える選手たちの姿が報じられることになります。 その昔、虎番記者だった頃は甲子園球場で行われた合同自主トレを取材していました。寒い中、白い息を吐いて体を動かす選手たちを見つめながら、今年もまた新たなシーズンが始まるのか…という思いにふけったことを昨日のことのように思い出しますね。 阪神OBの人たちとも話すのですが、異口同音に言うのは「俺たちの時代よりも、今の選手たちの方が圧倒的に真面目に練習する。練習量は今の方がすごい」という話ですね。野球のレベルが向上し、さまざまな科学的な練習方法も採り入れられています。シーズンオフだからといって、本当に餅を食べてコタツで寝ていては周囲から取り残される厳しい時代なのですね。 ■新監督の戦略戦術は 少々、前振りが長くなりましたが、藤川球児新監督を迎えた新生タイガースは25年、2年ぶりのV奪回に向けて動き始めます。2年前は85勝53敗5分けで18年ぶりのリーグ優勝。そして日本シリーズではオリックスを4勝3敗で下して38年ぶり2度目の日本一に輝きました。そして、昨季は74勝63敗6分けの2位。クライマックスシリーズ(CS)のファーストステージでDeNAに敗れ、2年連続日本一の夢も消えました。岡田彰布前監督が勇退して、藤川新監督が誕生。さあ、今年は巻き返してV奪回となるのか、それとも…というシーズンですね。 そこで、いきなり今シーズンを占う開幕戦を考察してみたいと思いますね。まだ早い? そんなに焦ってどうする? いやいや、藤川新監督はオフに「阪神は戦略をマスコミに報じられ、敵に知られてしまう」と話して、自身の戦略戦術をベールに隠すようなコメントをしています。なので、開幕投手の人選も直前まで煙幕を張る可能性があるはずです。だから、一足早く、シーズン開幕をどのような戦略戦術で臨むのか予想してみたいのです。人が隠したがっていることをいち早く書くのが、新聞記者の悪癖?なのですかね。