敵地マツダで7戦7勝 球児監督がシーズン開幕戦を託すのは鯉キラーの左腕、大竹耕太郎か 「鬼筆」越後屋のトラ漫遊記
ここまで極端なデータはめったに見られないでしょう。広島に強い。敵地マツダスタジアムでは負けなし。広島の打者たちが出てこられて最も嫌な投手の名前は大竹耕太郎となりませんか。
■エースか相性重視か
そこで、藤川球児新監督の思考回路がどんな結論を出すのかは非常に興味深いですね。シーズン開幕投手は通常、チームが143試合を戦う上での軸となる投手を指名します。そうでない場合は奇策と呼ばれることもあります。後者の場合に他球団は「このチームの監督は何を仕掛けてくるのか分からない」となるわけです。
投手出身で投手起用に一家言を持つ新監督の方向性を探る上でも、3月28日の先発投手に誰を選択するのかは興味深いですね。絶対的な相性重視なのか、それともオーソドックスな選択なのか-。
もちろん、2月1日からは春季キャンプが始まり、投手の調整具合などによって事情は大きく変わるでしょう。春季キャンプ、オープン戦をウオッチしながら、3月28日のシーズン開幕への期待を膨らませていきたいと思います。
【プロフィル】植村徹也(うえむら・てつや) サンケイスポーツ運動部記者として阪神を中心に取材。運動部長、編集局長、サンスポ代表補佐兼特別記者、産経新聞特別記者を経て特別客員記者。岡田彰布氏の15年ぶり阪神監督復帰をはじめ、阪神・野村克也監督招聘(しょうへい)、星野仙一監督招聘を連続スクープ。