【日本ハム】新庄剛志監督「育て方が違った。初めて外した」上沢直之への思い初めて語る
日本ハム新庄剛志監督(52)が8日、今季からソフトバンクへ加入する前レッドソックス3Aの上沢直之投手(30)についての思いを語った。 【写真】背番号10のユニホームを着用した上沢直之 千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われたスタッフ会議に出席後に取材対応。23年オフにポスティングシステムを利用してメジャーへ挑戦した右腕のソフトバンク移籍に「(22、23年と)2年間、彼と一緒にやって、ああいう決断を彼がして。ちょっと育て方が違ったのかな。ああいう決断をされたのはすごい悲しいし、一緒にやりたかったし。もう1年こっち(日本ハム)で、すごいお世話になったファンのためにも1年とんでもない活躍して(国内FA権を取得して)『さあどうぞ、どこにでも行ってください』『もうあなたの自由ですよ』っていうことを期待していましたけどね。でも、もう終わったことじゃないですか。もう、いないものはいないんで」と率直な思いを明かした。 ソフトバンクとは本拠地開幕となる開幕2カード目でぶつかるなど、今季も25試合が組まれている。上沢と対戦する際には「とにかく負けない。彼が投げるときには、もうファンのために負けない野球はしていきたいですね。間違いなく」。語気を強めたが、上沢の気持ちもおもんぱかって「彼なりにいろいろ迷って決断したと思う。とにかく、ウチは負けない。打ち崩す気持ちは、ファンのためにも持ち続けて戦っていきたい…全然、投げてこなかったりして(笑い)それはそれでいいんじゃないですかね」とも話した。 さらに、球界への提言も忘れなかった。「その流れになってほしくないな、プロ野球自体が。今年、ポスティングで(メジャーへ)行く選手たち(ロッテ佐々木や阪神青柳)。ポスティングで行って、あまりいい活躍ができなくて、ソフトバンクに行くっていう流れは…福岡のソフトバンクのファンたちは喜べんのかなって」とFA権取得前でもポスティング移籍後はFAになれる現状のルールを改善する必要性も言及。「そこはね、正直(ソフトバンクに上沢を)取りに来てほしくなかったです。(ソフトバンクも上沢へのオファーを)もう1年待って、プロ野球のために、ファイターズで世話になったんで、そこで活躍をして、さあ僕たちが何十億も出して取りに行きますんで、その活躍をしてください、見せてくださいっていう形の方が、僕はベストだったんじゃないかなっていう思いはありますね」と本音を明かした。 上沢のソフトバンク移籍が決まった後に、インスタグラムのフォローを外した指揮官は「まあまあ…初めて外したんじゃないかな。ちょっと悲しさが強くて、会話をするより先に外しとこうと思って。ま、でも、人生いろいろあるんで。もう終わったことは忘れましょう」と前を向いた。