「プロのデザイナーからアドバイスも」 2024年度受賞者が語る、東京発ファッションアワードの魅力
末永:速水さんと同様で、他校の服飾学生と知り合えたのが大きかった。私はイギリスの大学に通っていたため、海外にファッション業界を目指す友人はいても、日本にはいなかった。
トピック3
応募を考えている人にアドバイス
立澤:たくさんデザイン画を描いてほしい。何通も応募すれば、一着でも審査員の目にとまる作品があるはず。
速水:どんなコンテストにも言えることだが、資料をふんだんに集めて知識の土台を作ることが大事。私がテーマにしたのは福祉だったので、その勉強も必要だった。両親の話を聞いたり、図書館に通ったりして、知識を蓄積していった。
末永:自分が作りたいアイテムは、どんな人に届けるものかを考えると効果的だ。どこに住み、どんな生活習慣をもつのかなど、ペルソナを設定するとデザインが深まると思う。
1時間のトークセッションながら、登壇者らは大盛り上がり。ディスカッションをリードする篠原デザイナーは、受賞者が生き生きとファッションについて語る姿を見て「3人を選出して間違いなかった」とコメント。「作品に対する愛情があれば、審査員にも必ず伝わると実感した。ファッションアワードに応募するなんて今しかできないことかもしれないから、ぜひ挑戦してほしい」と、未来の応募者に対して呼びかけた。また、向サステナビリティ・ディレクターは、「自分のためにファッションを楽しむのは高校生まで。次は誰かのためのファッションを作るという意志を持って、新たな作品を作り出してくれたら」と熱っぽく語った。