【ハイライト動画あり】筑波大学、6位で大学選手権の出場を逃す。帝京大学は2位でシード権を獲得。ラグビー関東大学対抗戦
35分には、筑波大学のFL(フランカー)茨木颯(3年)が反則の繰り返しにより、シンビン(10分間の途中退場)となる。数的有利となった帝京大学、36分にはスクラムを起点にSO(スタンドオフ)本橋尭也(2年)が走り込んでトライを挙げて33-0と大きくリードを広げた。
前半のロスタイム、相手陣に攻め込んだ筑波大学のSO楢本幹志朗(3年)がDG(ドロップゴール)を狙ったが、決めることができなかった。すると、帝京大学はモールからFL森元一気(4年)が押さえてトライ。前半だけで6トライを重ねた帝京大学が40-0とリードして前半を折り返した。
後半も数的有利が続く帝京大学が攻め、筑波大学が守る展開は変わらない。後半2分、WTB日隈が右隅にトライを挙げると、9分にはモールからNO8(ナンバーエイト)グアイニ優人(4年)が左中間にトライを挙げて52-0とした。
13分、筑波大学もスクラムを起点に攻め込み、右サイドライン際でWTB飯岡建人(2年)がゲインしたが、帝京大学のディフェンスの前にトライを挙げることができなかった。
その後も帝京大学は、20分に途中交代のFB神田陸斗(3年)、24分にはSO本橋、37分にはHO知念優来(4年)、さらにロスタイムには、WTB生田がハットトリックとなる3本目のトライを挙げた。終わってみれば後半も6トライを重ねた帝京大学が、80-0で大勝した。
MIP(モスト・インプレッシブ・プレーヤー)は筑波大学のキャプテン、WTB中野真太郎(4年)、POM(プレイヤー・オブ・ザ・マッチ)はアタックをリードした帝京大学SH(スクラムハーフ)李錦寿(4年)が選出された。大学のキャリアで初のPOMに輝いたSH李は「みんながハードワークしたので、僕がもらえました。チームが良い形で対抗戦を終えられたので良かった」と破顔した。
昨年に続き、帝京大学に大敗した筑波大学の嶋崎達也監督は「(前節から)3週間、僕らの勝てる可能性を少しでも引き上げられるように準備してきたが、それが出せなかった。私自身責任を感じています」と肩を落とした。