「世界で一番お肉がおいしく焼ける」川田裕美が重宝している“一生モノ”のフライパン[FRaU]
川田さんのイチオシは、「おもいのフライパンシリーズ」の「《頂 -ITADAKI-》」。 無塗装を実現した次に目指したのが、「世界で一番お肉がおいしく焼けるフライパン」。熱伝導の力でお肉の外側を焼いて旨味を閉じ込め、後は余熱で食材の中までしっかりと火を通すこと。
焼く面を厚くするとお肉はおいしく焼き上がるようになりますが、厚すぎると重くなってしまいます。それでは調理器具として不便です。フライパンの肉厚をどれくらいにするかを何度も協議し、試作を重ねること約3年。ようやく理想とする焼面の厚みと重さのバランスを実現させました。
そして、鋳物は冷めにくさも魅力です。一般的なフライパンと比べ、最大まで温めた後、火を止めて2分後にサーモグラフィで温度を測るとその差は歴然。 さらに、全く同じ条件で、同じ部位のお肉を焼き、味を数値化して比較分析をしたところ、肉のコクがより強く出ていることもわかりました。スッキリと消える先味から後味まで肉のコクが強くあらわれ、肉らしさ、肉本来の味を引き出すことに成功しています。
これには川田さんも、「鋳物のフライパンは、使ってみたいけれどちょっと難しそうな気がしていました。しかし、『《頂 -ITADAKI-》』を使ってみるとお肉のおいしさが格段に変わり、家族も驚いています」と言います。 フライパンの表面に凸凹があり、放射熱が利用されることで、均一に熱が肉に伝わっているのです。フライパンに肉をのせた時、焼面の温度が下がりにくいため、肉の中に含まれるイノシン酸やグルタミン酸等の旨味成分をはじめとした有機酸が分解、消失せずに残存。かつ水分や油分の流出が抑えられるため、お肉が柔らかく仕上がります。
「いつものお肉を使って焼いていても、程よく脂も落ちておいしく焼けるので、お店で食べるようなジューシーなステーキが焼き上がります」 それだけではありません。「《頂 -ITADAKI-》」導入の影響は、ご主人にも波及しているそう。 「夫は焼くのが楽しくなったようで、柔らかくて香ばしいお肉をメインにしたガーリックライスを作ってくれるようになりました。フライパンのまま食卓に出てくると、みんなで取り合いになります。大切にお手入れして、長く使っていきたいです」 川田さんがおっしゃるとおり、「おもいのフライパン」はお手入れが重要。調理前の「油返し」と調理後の正しい保管方法にさえ気を付ければ、“一生モノ”になるのです。