訪日外国人観光客に突撃取材!「YOUはニッポンの喫煙ルールどう思う?」
どこに行けば吸えるのかの情報が足りない!
旅行前に〈Smorking in Japan〉というキーワードでネット検索したり、JTのサイトを見たりしてから来たという者もいたが、そんなふうに調べてくる外国人観光客はまれだろう。調べたくても言葉の壁がある。「どこに行けば吸えるのか、分かりづらいわ」というのは“屋内はいいの?”と驚いていたフランス人女性。会社の同僚と2人で来日したという。 「喫煙所の場所が見える地図アプリのようなものが欲しい。英語や日本語ならすでにあるのかもしれないけど、私たちはフランス語で情報を検索するから……」(フランス人、女性、30代) 場所については「どこにあるか分からないので、駅のツーリスト・インフォメーションで教えてもらった」という声が多い。駅や自治体の観光案内所など外国人観光客が最初に足を運ぶ公共スポットの役割は大きそうだ。他にも「晴れの日に、遠くから煙がもくもくと上がっているところがあったので『あ。あそこが公衆喫煙所なんだな』って分かった」と笑いながら話す者もいた。
過去に日本を何度も訪れたことがあるリピーターからは、こんな声も聞こえてきた。「5年前と喫煙所の場所が変わっていてびっくりしたよ!」と話すのは、グアムから来た40代の男性だ。日本が大好きで、訪日は2度目だという。 「前に来た時はモアイ像の横で吸えたんだけど、なくなっていて……道で通りかかる人に聞いて、このスクランブル交差点横の喫煙所を見つけたんだ」(アメリカ人・グアム出身、男性、40代) むしろランドマークになるように、喫煙所の場所を固定するのもアリだろう。さらに、こんな意見もあった。 「渋谷や浅草のような観光地は駅のツーリスト・インフォメーションで教えてもらえるけど、そうじゃないローカルな場所は、どこで吸えるのか全く分からない。僕たちはメジャーな観光地よりも、ローカルなスポットを愛しているから、もっと分かりやすくしてほしいな」(イギリス人、50代と30代の父親と息子) 特定の観光地に過度に観光客が集まるオーバーツーリズムが問題となっているが、観光客を地方に分散させようと思うなら、喫煙所の整備も見過ごせない課題だ。