柔和なタッチが淑女の油断を誘う「同色ムートン」
オヤジはオオカミ。いつ何時もハンターでありアグレッシブであるべきです。ただし、いまや令和の時代、オオカミの対極にある柔和さや優しさのベールでいかに下ゴコロを包めるかが重要。ということで、オオカミゴコロをレザーアイテムに見立て、何を選び、どうこなすのがいまどきなのかを徹底検証します!
たとえばこんな、楽していまどきな真っ黒ムートン
無駄のない洗練されたデザインとシアリングまでブラックで仕上げられたカラーリングに都会的なムードが漂うムートンブルゾン。クロムメッキが施されたメタルパーツもクールな印象。日本人の体型にフィットするシルエットかつ、内側の毛足を短めにカットすることで見た目もスマートに。
さて、先日ご紹介した記事では、「レザーにカシミア」や「スポーティなレザーパーカ」など、着こなしやカタチを使ってレザーに宿るオオカミを手懐ける方法論をお伝えしてきました。が、実はそもそもオオカミ度100%でないレザーがあることにお気づきでしょうか。そう、ムートンです。 あのフワモコな毛並みを備えたボリューム感ある一着は、存在自体が言わば優し気なオオカミ。なので、ただ羽織るだけで、いまどきのオオカミオヤジになれるのです。しかも、ラグジュアリーさは数ある冬素材のなかでも最高峰ゆえ、オヤジの余裕や貫禄も同時に手に入ってしまうのですね。 そんなムートンの選びのポイントはただ一点、ボディとシアリングの色のコントラストをつけすぎないこと。それにより極寒アウターに漂いがちな野暮ったさを払拭し、ゴージャスな暖かみのみをオヤジに与えてくれるのです。
◆ エンポリオ アルマーニ/青白合わせでリッチな冬の潮の香りを漂わせて
肌触りの良い、ラグジュアリーなイタリア製のメリノナッパシアリングで仕立てられた、オーバサイズフィットのダブルブレストのムートンコートがコチラ。新鮮なシルエットと深みのあるブルーグレーの絶妙な組み合わせに、タイムレスにしてモダンな印象が漂います。
◆ エトロ/茶系ムートンに艶黒合わせでモダンな印象を演出
極上のシアリングムートンを贅沢に使い、品良く暖かみのあるキャメルベージュの色合いで仕上げられたムートンコート。巻き毛にせず、梳いて伸ばされた毛足の長いファーがラグジュアリーな印象をさらに強調します。 男性●コート121万円、ニット11万1100円、パンツ15万5100円、サングラス4万7300円、靴23万6500円/すべてエトロ 女性●コート35万7500円、ニット23万7600円、ピアス7万1500円、バッグ55万円、サングラス4万7300円、スカートとブーツは参考商品/すべてエトロ