8月から電気・ガス代補助が再開へ【老齢年金世代】70歳代の「年金額・生活費・貯蓄額」から老後生活を覗く
70歳代の毎月の生活費はいくら?(二人以上世帯・単身世帯)
総務省統計局「家計調査報告 家計収支 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上二人以上世帯の毎月の生活費は約25万1000円、単身世帯では約14万5000円となっています。 二人以上世帯と単身世帯それぞれの1ヵ月の収支は以下の通りです。 ●【70歳代・二人以上世帯】 ・収入:24万4580円 ・可処分所得:21万3042円 ・支出:25万959円 ・1ヵ月の収支:▲3万7917円 ●【70歳代・単身世帯】 ・収入:12万6905円 ・可処分所得:11万4663円 ・支出:14万5430円 ・1ヵ月の収支:▲3万767円 二人以上世帯では、収入が24万4580円で、そこから社会保険料や税金が天引きされ、可処分所得(手取り額)は21万3042円になります。 生活費に25万959円かかるため、3万7917円の赤字という結果です。 単身世帯では収入が12万6905円。そこから社会保険料や税金が天引きされ、可処分所得は11万4663円になります。 生活費に14万5430円かかるため、毎月3万767円の赤字となっています。
70歳代の貯蓄額
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)」から、70歳代の貯蓄事情をみていきましょう。 ●【70歳代・二人以上世帯】平均貯蓄額と中央値 ・平均貯蓄額:1757万円 ・中央値:700万円 ●【70歳代・単身世帯】平均貯蓄額と中央値 ・平均貯蓄額:1529万円 ・中央値:500万円 70歳代の二人以上世帯の平均貯蓄額は1757万円、中央値は700万円です。また、単身世帯の平均貯蓄額は1529万円、中央値は500万円です。 中央値とは、データの値を小さい順に並べたときに、ちょうど真ん中に来る値のことです。 平均値は、データの中に極端に大きな、または小さな値があった場合に、計算結果に影響を受けやすいですが、中央値は大きな影響を受けないため、実際の平均に近い値を知るうえで適しているとされています。 そのため、二人以上世帯では700万円、単身世帯では500万円が実際の平均額に近いといえるでしょう。 ただし、二人以上世帯・単身世帯ともに「3000万円以上の資産のある世帯」と「金融資産なしの世帯」割合が多くなっており、老後資金が十分な世帯となしの世帯が極端に分かれている状態となっています。