かしゆか、山口一郎らクリエイターと〈天童木工〉による特別コラボ家具が、伊勢丹新宿店で限定販売!
今回のコラボアイテムである《YIスツール》は、胡床(こしょう:中国の胡国から日本に伝わった腰掛け)を原型としたスツール。「コマ入れ成形」という技術を用いることで、接合部の無い「Y」型の分岐形状を実現させた。「Y」を描く脚の形と、強度を出すために組み込まれた“コマ”の部分が「I」に見えることから《YIスツール》と名付けられた。
【清永浩文】自分が欲しくて世の中に無いものを形にした《パターラック》
ファッションブランド〈SOPH.〉を立ち上げ、現在はJリーグのクリエイティブディレクターを務める清永浩文。ヴィンテージ家具を多数収集しており、柳宗理のバタフライスツールも所有しているという清永が制作したのは、部屋で使えるパターラックだ。ゴルフが趣味だという清永は、自宅でパターの練習をする際にパターの置き場に困っていたことから、「自分が欲しくて世の中にないもの」を作ろうと、パターラックを制作することにしたという。
木材の適度な薄さと美しい流線型は、成形合板と「練り付け仕上げ」という製法によるもの。合板を下地に化粧材を上から貼り付ける製法で、〈天童木工〉が得意とする成形合板の技術が詰め込まれている。使用したのは美しい木目が特徴のチーク材。 対話を重ね、用いる素材からパターを受け止める底部のクッションまで、清永のこだわりを至る所に詰め込んだ。上質なチーク材が生み出すヴィンテージ家具のような佇まいは、自宅での時間を豊かにする。
【加藤 順子】坂倉準三の名作椅子に新たな世界観を掛け合わせた《低座イス》《中座イス》《小イス》
歯科医師、モデル、クリエイティブディレクターと、マルチに活躍の場を広げる加藤順子。加藤が挑戦したのは、モダニズムの巨匠である建築家・坂倉準三の椅子だ。〈天童木工〉の技術が詰め込まれた坂倉による名作椅子に、樹種とファブリックを変更するアプローチを行った。
いずれの椅子も〈天童木工〉が得意とする成形合板による座面や背もたれのカーブが身体のラインにフィットし、確かな座り心地を実現する。ふわりと立体的な質感のファブリックは〈クヴァドラ・サコ〉社のブークレ生地を使用している。糸をループ状に編み込んで作られる布地で、加藤は上品なホワイトカラーをセレクト。黒檀(エボニー)との組み合わせによる白と黒のコントラストが洗練された印象を与える。