ファンがファンを育てる! 珈琲サブスクPostCoffeeの成功事例で学ぶ“ファーストフォロワー”の作り方
ヒアリングで発見した3種類の「ファーストフォロワー」
ヒアリングを通じてユーザーを深掘りしていくと、7つの顧客セグメントがあり、そのうちヘビーユーザーは3種類に分類されることがわかったという。それがまさにファーストフォロワーであり、以下の3つとなる。
1. ミーハー コーヒーにこだわるというより、コーヒーのある生活スタイルを重視しており、趣味が多く、第三者から見てライフスタイルが充実している。多趣味であり、あえて「コーヒーが趣味」と答える人はいない。SNSでの投稿が頻繁で、男性も女性もどちらも存在している。 2. ギーク 自身のコーヒー豆はロースターからしか購入しない典型的なコーヒー好き。コレクションしたい欲求も見られる。SNS投稿は多くないが、小さなコミュニティに属していることがあり、そこでの口コミが発生することがある。男性が多い。 3. マダム 自身のQOLを高めるためにコーヒーについて知りたい、学びたい知的欲求が強い。自身の知的欲求の範囲内にコーヒーが入ってくると、PostCoffeeのファンになる傾向がある。コーヒーの生産や品種に興味はあるが、ロースターへの興味は薄い。SNSでの投稿が頻繁で、女性が多い。
ファーストフォロワーを見極めるなかで、もっともヘビーユーザーになりうるのが「ミーハー」と「マダム」であることも判明。そこで、主にこの2つの層に向けてマーケティング施策を打っているそうだ。 ┌────────── たとえば、ミーハー層にはライフスタイルと合わせてコーヒーをSNSで発信する傾向があり、それを促進する施策として、『キャンプとコーヒー』『自転車とコーヒー』など、ライフスタイルを想起させる発信を当社側でも行っています。マダム層には、知的欲求に応えるためにコーヒーの淹れ方や抽出方法を学べるイベントを開催しています(下村氏) └────────── こういった施策を通じてUGC(ユーザー生成コンテンツ)が増え、ミーハーやマダム層に近い層の人々に、サービス認知が広がる良い循環が生まれているという。