Suicaが2025年から大きく変わる! エリア撤廃、2万円超の決済&あと払い、タッチ不要など解説
【8】訪日外国人へのシームレスなSuica利用
現在、訪日外国人向けには「JAPAN RAIL PASS」というお得なきっぷが販売されていますが、2025年3月からは訪日外国人向け「Welcome Suica Mobile」というiOSアプリが提供される予定です。 これは、事前にアプリをダウンロードしてSFチャージを可能にすることで、日本到着後すぐに成田空港や羽田空港から、JR路線や東京モノレールなどを利用することができます。さらに、2025年秋には「JR東日本の新幹線eチケット」や「在来線特急のチケットレスサービス」を、2026年春には中央線をはじめとした普通列車グリーン車にも対応します。 もちろん、将来的にはウォークスルー改札や、JR東日本全線での利用を可能にして、利便性を向上させるとのこと。これで、少しでもみどりの窓口の外国人大行列が解消されるといいですね。
【9】ほかの交通事業者にSuicaサービスを提供
現在、Suica定期券を発行できるのはJR東日本や東京モノレール、高速臨海鉄道くらいです。しかし、今後はほかの交通事業者でも通勤定期券が発売できるようになったり、2026年には通学定期券の発行にも対応するとのこと。 2024年11月には、高額なSuicaのシステム更新費用が原因で、熊本県のバスでSuicaが利用できなくなったことがありましたが、これは、このような事態を意識した動きかもしれません。今後、Suicaがセンターサーバー化されれば、設備の維持コストもかなり抑えられるでしょう。 いかがでしょうか? 今回はJR東日本が発表したSuicaの中長期的な改革計画の詳細について解説しました。この計画どおり進めば、ガチ乗り鉄の筆者が現在感じているSuicaのデメリットがほとんど解消されるので、今からかなりワクワクしています。とくに、利用エリアの撤廃などは、本当に早く実現してもらえるといいなと思いますね。
西澤浩一