Suicaが2025年から大きく変わる! エリア撤廃、2万円超の決済&あと払い、タッチ不要など解説
【4】クレカのようにSuicaであと払いが可能に!
Suicaを利用するには事前チャージが必須です。オートチャージサービスもありますが、やはり、この点がほかのキャッシュレス決済より不便な部分でしょう。 そこでSuicaでは、今後10年でクレジットカードや銀行口座と紐づけることで、チャージが必要ない“あと払い”が可能になります。この“あと払い”交通系ICカードには「PiTaPa」がありますが、PiTaPaの申込みにはクレジットカード同様の審査が必要で気軽には申込めません。Suicaのように気軽に使えて、なおかつ“事前チャージ”と“あと払い”を選べるようになればかなり便利になりますね。
【5】お得な鉄道のサブスクサービスも!
Suicaは乗車券の代わりとして誕生したため、鉄道利用では通勤定期券や運賃など、固定的な利用がメインでした。しかし、2028年度には最寄り駅を起点にし、月額料金を支払うことで、どの駅でも運賃が50%割引となる「サブスク商品」も提供されるようになります。 さらに、鉄道の日などの記念日、駅ビルやイベントで配布される鉄道クーポンなど、新しい鉄道利用を想定しているとのこと。これなら、通勤でJR東日本を利用する人が、定期券の範囲に限定されない利用も実現できるかもしれませんね。
【6】マイナンバーカードと連携して「ご当地Suica」も!
Suicaをマイナンバーカードと連携させることで、地域に根差した「ご当地Suica(仮)」を作れば、地域自治体や地域社会のサービスに利用できるようになります。 このサービスは「Suicaアプリ(仮)」をベースにしており、マイナンバーカードと連携することで、行政申請や公共施設の利用証、給付金の受取などで利用できます。たとえば、地域のバスやライドシェアなどの公共交通機関に使えば、バスのシニア割なども簡単に実現できそうですね。
【7】利用者の生活にSuicaのデータを活用して新たなサービスを提供
JR東日本は、移動や生活シーンでSuicaを利用したデータを活用することで、今後はユーザーにさまざまな「おもてなし」や「お気遣い」サービスを提供することを計画しています。 たとえば、新幹線で移動した先でタクシーが待っていたり、帰宅後にお風呂が湧いているような「おもてなし」サービスや、ユーザーの健康状態に合わせた食事を勧める「お気遣い」サービスなども提供できるそうです。 すでに、約9,000万枚も発行されているSuicaですから、ユーザーのビッグデータをサービスに活用しない手はありません。将来は、Suicaのデータを活用して、コンシェルジュのようなサービスが受けられるかもしれませんね。