悪質“カスハラ”客を拒否できる? 「改正旅館業法」が施行 “サービス”と“ハラスメント”…線引きは?【#みんなのギモン】
■実際に拒否できるか「線引き」が難しい場合も…旅館も葛藤?
続いては2つめのポイント、施設側は「実際に拒否できる?」についてみていきます。 法律が改正され、ガイドラインもできましたが、実際、現場では、「宿泊拒否」はできるのか。 旅籠なごみ 神尾和彦社長 「お客様の宿泊を拒否した時点で、交通の手段も帰る方法もなくなります。ほかの宿泊施設を探すことも困難になります。本当に宿泊拒否をできるのか、と不安があります」
■お互い気持ちよく「節度」をもって過ごすことを心掛けよう
この“カスハラ”が生まれた背景について、桐生教授は「近年、お客を確保するために“サービス合戦”が始まり、過度な“おもてなし”が広がっていき、一部のお客さんが甘えていったのが “カスハラ”を生んだ」といいます。 ただ、「今後は、このサービス合戦は終わりにして、宿泊する側も過度なサービスを期待しない。施設そのものの良さを評価する価値観にシフトしなければならない」と指摘していました。 私たちが遠方への旅行を楽しめるのも、宿泊施設で働いている方々がいてこそ、です。宿泊施設でも人手不足に悩まされているなか、過剰な期待や要求をすることが、宿泊施設をさらに追い込む事態にもなりかねません。 せっかく旅行に出かけるのであれば、お互い気持ちよく新年を迎えられるよう、「節度」をもって過ごすことを心掛けたいものです。 (2023年12月14日午後4時半ごろ放送 news every. 「#みんなのギモン」より)
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