菊池雄星、『夏場の補強選手トップ10』で3位にランキング
現地7月30日のトレードデッドラインから節目の1ヶ月が経過したことから、『MLB.com』は現地8月30日(日本時間31日)、「トレードデッドラインでの補強トップ10をランキング」と題した記事を掲載。
新天地で大いに存在感を高めている選手10人をランキング形式で紹介している。そうなると気になるのは、ブルージェイズからアストロズへ移籍した菊池雄星だが、ベテラン左腕はこのリストで堂々の3位にランクインしている。
記事では移籍後、5試合に先発登板し、2勝0敗、防御率2.89、被打率.175、WHIP 1.00と安定した成績を残している左腕について、「キクチはヒューストン移籍後、よりスライダーを際立たせつつ、カーブの曲がりを大きくしており、これが素晴らしい結果に繋がっている」とした。
その上で、「この球種でこれまでより垂直に2.5インチ(6.4cm)大きくドロップするようになったことから、アストロズ加入以降、キクチは最後にスライダーを投じた43打席で16奪三振をマークしつつ、4安打しか許していない」と、具体的な数字で、スライダーの威力が増したことを伝えた。
続けて記事では、「彼の全体的な奪三振率も、26.4%から31%に跳ね上がっており、彼の今月の25.5%というスクエアドアップ率は投手103人のうち(最低150スイング)9位タイの数字である」と、打者から空振りを多く奪いつつ、強打を許す割合が少なくなった菊池の強みについて触れた。
そして、「キクチがヒューストンにやって来たとき、アストロズの先発ローテーションはズタズタだった。しかし、彼が大きな役割を果たしつつ、ジャスティン・バーランダーのコンディションが整い、ルーキーのスペンサー・アリゲッティがノーヒットノーランを期待させるピッチングをするなど、今やアストロズの先発ローテーションは、またもや10月下旬まで駒を進めそうな陣容に見えるまでになった」と菊池のもたらした効果について伝えた。