不妊治療 2人のスタートガイド 初めて受診する前に知りたいQ&A【専門家監修】
自分たちなりに妊活をしてみたけれど、なかなか赤ちゃんを授からない。 もしかして不妊? まずは不妊治療の基本的な流れを知ることから始めましょう。 【画像】男女別でみるプレコンセプションケアチェックシート 医療機関や治療開始年齢、不妊の原因によっても治療方法は異なりますが、基本的な不妊治療の流れについて、田口早桐先生にお聞きしました。 今回は「最初の受診前に知りたいQ&A」をご紹介します。
不妊は病気ではない。夫婦の意志が何よりも大切です
不妊は、治療をしないと健康を損なうような病気ではありません。むしろ出産のほうに自分の命と引きかえになるリスクがあるほどです。 通院などの時間的なことや、精神的なストレス、費用面も含め「どうしても子どもが欲しい」と、ある程度強い意志がないと続きません。 とはいえ、実は不妊治療の方法はすごくシンプル。タイミング法、人工授精、体外受精の3つです。 妊活アプリや排卵日検査薬などもあるので、タイミング法など自分たちでできることを試したあとに医療機関を受診する方法もあります。 ただし、年齢は若ければ若いほど妊娠率が高くなります。さらに、2022年から人工授精や体外受精といった不妊治療が保険適用となったこともあり、年齢や回数の制限はありますが、費用面でのハードルが下がりました。 最近では、年齢が高い人の場合は、原因を調べる検査を飛ばして、いきなり人工授精や体外受精から不妊治療をするケースも増えています。 また、自費診療になりますが「卵子凍結」をする人も増えています。20代の卵子の場合、40代で移植しても、移植あたりの妊娠率は20代と一緒です。ただしその他のリスクもあります。 「なかには不妊治療をするのは抵抗がある」と思う患者さんもいるようですが悩んだり、恥ずかしがる必要はありません。 前向きに妊活をしましょう!
●不妊治療のクリニック選び
★通える範囲か、医師との相性も大切 不妊治療は検査を含めて何回も通うので、どんなに評判がよくても遠ければ通院が負担になります。不妊治療の基本的な部分は、どこのクリニックでも技術的な優劣はありません。体外受精の実績が多いと安心ですが、医師との相性も大切。治療内容や状況を詳しく説明をしてくれるところがよいでしょう。 ●不妊治療専門か ●無理なく通院可能か ●医師の印象はどうか ●料金体系は明解か