【会見全文】(上)タカタのエアバッグ問題で高田会長が初めて会見
Q:経営トップとしての責任の取り方は?
司会者:それでは次の方。こちらの最前列の方、お願いいたします。 質問者(4):日本経済新聞のフジムラと申します。まず、お聞きしたいんですけれども、高田会長はタカタ製のエアバッグで何人が亡くなって、どれぐらいがけがされてるという認識でいらっしゃるかをまずちょっとお聞かせください。その上で追加で質問させてください。 高田:まず、亡くなられている方でございますけれども、われわれが直接確認できているもの、できてないものを含めましてですけれども、8名の方がこの関係で亡くなられているというふうに理解しております。また、おけがをされた方というのも、いろいろな情報ソースでわれわれ認識しておりますけれども、トータル約130名の方がおけがをされているというふうに認識しております。 質問者(4)日本経済新聞:分かりました。8人亡くなられた方と、100人を超える負傷者の方という認識でいらっしゃるということで、その上でお聞きするんですけれども、最初のリコールは2008年でしたと。あと今年になってからも、去年からも死者が出ていますと。こういった中で経営トップとしての責任の取り方、高田会長、どうお考えでしょうか。今日の段階で辞任のお考えはありますでしょうか。もし辞任のお考えがないんだとすれば、辞任が必要ないとする明確な理由も教えていただけますでしょうか。よろしくお願いします。 高田:ただ今のご質問でございますけれども、弊社の対応に対するスピードの話と、私の責任問題、どういうふうに考えるのかと。弊社は最初に2008年にリコールを行いました。これは主にα案件という形でやってきておるもんですけれども、われわれもカーメーカーさまといろいろ情報共有をしながら、解析と市場措置、できる限りのことを今までもやってきたつもりでございます。 今回の話につきましても、できる限りの安全を提供するということを主眼にいろいろ対応させていただいております。また、そういう意味では、確かにご下問のように、遅いんではないかというお話でございますが、われわれとしては全力で真摯に対応させていただいた結果だというふうに思っております。 また、私の責任ということでございますけれども、われわれが作り出した製品で問題というか、皆さまにご迷惑を掛けたということについては、大変重く責任を感じております。しかしながら私にとって今やるべきことは、先ほど一部ご説明させていただきましたけれども、いかにこの問題をしっかり対応してお客さまに安全を提供するかということが、私のまずやるべき仕事だと思っています。その意味で、それを強い意思で実施させて、お客さまと一緒に、関係当局とも一緒でございますけれども、安全を回復させるということに注力をさせていただきたいと思っております。その意味でそれを私がぜひやらさせていただきたいと思っております。 【会見全文(下)】に続く