【会見全文】(上)タカタのエアバッグ問題で高田会長が初めて会見
Q:ベータ事案はタカタに責任はないということか?
司会者:次の方。それでは斜めのほう。一番前列でパソコン、左から2番目の方お願いいたします。 質問者(2):朝日新聞のカミグリです。今日はありがとうございます。質問1つということなんですが、じゃあ前半を清水さんに、後半を高田会長に教えてほしいんですけど、このβ事案のフラウンホーファー協会の分析のところなんですけれども、湿気の多いところにあったということと、製造上の精度のばらつきっていうことが原因だったというふうなご説明があったんですけれども、この製造上の精度のばらつきっていうのは具体的にはどういうことなのかということがまず清水さんにお伺いしたいところなんですが。 で、結果として今日の発表で皆さんがおっしゃりたいのは、このフラウンホーファー協会の分析によると、このβ事案のこの不具合は、要するにこれはタカタの責任ではないということなのか、タカタの製造上の、このばらつきの部分ですね、責任である可能性がまだ残るということなのか、そこを会長、どのように見てらっしゃるのかということを教えてください。お願いします。 清水:じゃあまず私のほうから。β事案の要因等について説明させていただきます。β事案につきまして、その原因解析につきましては現在弊社の米国法人になります、TK Holdingsの技術陣がまず市場から開始したインフレータをベースに解析を続けております。 また、フラウンフホーファー協会のほうにつきましては、ガス発生剤の科学的要因分析とか、安定性の確認とかという、比較的アカデミックなほうでの解析を現在続けていまして、これも今後も継続して解析を続けていく予定でございますが、その中で、現時点ではっきりした原因が究明されていないものも、1つのデータ解析内容から示唆されているものは高温多湿の特殊な環境下に継続的に、なおかつ長期間さらされた場合に、一部のインフレータで不具合が生じる可能性があるということが、市場から回収したインフレータ、もしくはそれに関するガス発生剤のフラウンフホーファー協会での解析内容から、ある程度見えてきたという段階でございます。 先ほどのご質問の製造上のばらつきとは、またそれから同じく、お車によっても若干近いが出るようでございますので、その辺もまだ明解な答え持っておりませんが、製造上のばらつきというのは例えば、容器そのものの、正常基準内ではあるものの若干の違いが出てくることによって、最終的に性能上の問題につながるところがあるのじゃないかという、あくまで推測の段階でございまして、現時点では製造上の何が悪いのかということは明確なことは、ご説明できない状況でございます。 高田:私のほうから、先ほどご下問にありました本件、どういうような責任体制なのかというご下問だったと思いますけども、大変申し訳ないんでございますが、現在、今、清水のほうから説明させていただいたとおり、その原因究明、いろいろ言わせて、説明させていただきましたけれども、それがどういうことの要因によってその支配項になっているのかということを、まだ鋭意解析中ということでございまして、残念ながら今の段階では、これについてわれわれ、コメントできる段階ではないというふうに思っております。以上、ご理解いただきたいと思います。