〈サイゼリヤのメニューに異変?〉「値上げして良いからメニューを充実させて」との不満投稿に広報の回答は?
物価高騰の中でも、“値上げしない宣言”をしている飲食チェーン「サイゼリヤ」。庶民の味方として長年人気を博してきたが、この頃、SNSで同店への不満が広がっている。 【画像】現在のサイゼリヤで一番高いメニュー
あのサイゼリヤにまさかの不満!
発端となったポストは、サイゼリヤのメニュー数についての不満を書いたもの。 〈サイゼリヤ。値下げしない宣言してから徐々にメニューが少なく、しょぼくなっている。今日見たらフランスパンも無くなってしまった。値上げして良いからメニューを充実させて欲しい〉 サイゼリヤは2022年9月に松谷秀治社長が「値上げをしません」と宣言して以降、この方針を貫き続け、いまだに超低価格のメニュー提供を実現している。 人気商品の「ミラノ風ドリア」は300円(税込み、以下同)、「バッファローモッツアレラのマルゲリータピザ」は400円、「ペペロンチーノ」は300円、「ハンバーグステーキ」は400円、一番高価なメニューは「ラムと野菜のグリル」で870円だ。 一方でほかのファミリーレストランは、値上げを続けている。まずは「デニーズ」。2022年9月、2023年3月、そして今年9月にも価格改定をしている。特に今年の9月の改定では、原材料価格やエネルギーコスト、物流費の高騰が続いたことを理由に、全体の約 4 割弱の商品で、30円~70円の値上げが実施された。 そして「ガスト」。2022年に二度の価格改定を行い、いったんは値上がりしたものの、2023年11月にまさかの“値下げ”を発表。看板商品の「チーズINハンバーグ」が800円から750円になったほか、「たっぷりマヨコーンピザ」にいたっては700円から500円の大幅値下げとなった。 だがその後、今年11月21日にもリニューアル。メニュー全体の約6割が20~40円の値上げとなった。 さて、そんな中で値段を頑なに変えていないサイゼリヤ。ここ数年どころから、2000年以降で見ても、ほぼ値上げをしていない。 これを実現している理由が、メニューの削減だ。昨年までは130~140ほどあったメニュー数が、現在では100品ほどに減っている。メニューを絞って効率を上げることで、価格の維持を実現しているという。