【会見全文】(上)タカタのエアバッグ問題で高田会長が初めて会見
Q:なぜ説明がここまで遅くなったのか?
司会者:では次の質問、お受けしたいと思います。それではこちらの右のほうの机の、4番目のお手を上げられてる男性の方。お願いいたします。 質問者(3):東京新聞のジンノといいます。会長にお話しを伺いたいんですが、先ほどのご説明の中でも、ユーザーの安全を最優先にするというふうなことを繰り返されたと思うんですけど、ここまでいろいろと被害拡大する中で、トップがようやくここの、この場に出ていろいろと説明するというタイミングだったと思うんですが、なぜここまで遅れたのか、説明が遅れたのかということと、本当にユーザーやメーカーに対する説明責任を果たしているのかという、そういうご認識はあるのかということです。今日もちょっと報道陣向けだと思うんですが、モニター中継のほうも急遽、お取りやめになったんですけど、情報の出し方について御社に不手際みたいなのがあるんじゃないかと、そういうふうに思うんですが、この辺についてはどのようにお考えなのか。以上、ちょっと教えていただければと思います。 高田:はい。ただ今のご質問でございますけれども、冒頭申し上げましたが、まず、私が直接説明する機会を今まで設けてこなかったというのは大変申し訳なく思っております。また亡くなられました方々、おけがをされた方々には大変申し訳なく思っております。同じ話になってしまうんですが、私は、われわれの会社は安全をなりわいとする商売でやってきております。お客さまに安全を提供するのがわれわれの本分であるのにもかかわらず、残念ながら今回の内容では、われわれの安全を提供するべき製品が、お客さまに被害を与えてしまったと。そのことにつきましては痛恨の極みというふうに思っております。 私としましては、これはカーメーカーさん、関係当局さまともいろいろお話をさせていただき、まいってきたわけですけれども、まずやはり、市場へわれわれの製品が起こした問題について、まず安全を提供することがまず第一と、私の仕事の第一義であるというふうに考えまして、カーメーカーさま、関係当局さまとのいろいろな討議を繰り返してきておりました。その中で、私も何度もお話をするタイミングを逸しているなという感じはございまして、そのことについては大変申し訳なく思っております。 今回、総会でもお話をさせていただく、ですし、やはり皆さまに、私が本当にそういう意味ですごく、ご連絡というかご説明ができてなかったことを反省いたしまして、この会になったということでございまして、その件については本当に申し訳ないと思っております。また、今日の連絡の不備につきましては、弊社のほうのいろいろな連絡の不手際というようなことがあったかと申します。その件につきましてもお詫びを申し上げたいと思います。大変申し訳ありませんでした。 (続く)