「やる気が失せる」夏に強い小祝さくら 好きだけど苦手な秋2勝目へ
◇国内女子◇NOBUTA GROUP マスターズGCレディース 初日(17日)◇マスターズGC(兵庫)◇6506yd(パー72)◇晴れ 【画像】心斎橋の重いグリーンに苦戦したシャウフェレがこちら 今季2勝の小祝さくらが首位と1打差の好スタートを切った。ボギーなしで6バーディを奪う6アンダー「66」に「パットがすごく入ってくれた」と上機嫌。あるジンクス打破へ、申し分のない滑り出しだ。 「このあたりの季節になると、疲れも取れて復活します。(シーズンの)残りが見えてくるし、気合で頑張れます」。猛暑日が当たり前だった夏が終わり、10月も半ば。この日正午の気温は26.4度と少し暑いが、秋晴れのコースはモチベーションも上がる。 しかし、実は夏の方が成績はいい。「ダルさが出るし、やる気も失せる」とこぼしながら、ツアー通算11勝のうち、梅雨時の6月から9月に6勝。5月までの春に4勝しており、好きな秋に勝ったのは8勝目の2022年10月「スタンレーレディス」だけだ。
「何でかわからないんです。いつも(秋以降)ショットが不調に陥る。先週と先々週なんかほんとに酷かったです」。2週前の「スタンレーレディス」は23位、先週の「富士通レディース」は14位。確かに今季国内出場28戦で2勝を含むトップ10、14回のプロには、不満のフィニッシュだった。 “謎の不調”を克服すべく、いろいろ試している。これまでシャフトはドライバーからの流れを重視し、FW、UTまで同一メーカーで揃えていたが「しなりのあるタイプから、試打してしっかりめのタイプ」に変更する際、ドライバーを除いて別メーカーにチェンジした。また2週前からドライバーをスリクソン ZXi LS(ロフト角9度)に替えた。
シーズン残り6試合のターゲットは日米共催「TOTOジャパンクラシック」(10月31日開幕/滋賀・瀬田GC北コース)と最終戦「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(11月21日開幕/宮崎CC)。ちなみに「TOTO―」に勝ちたいのは米ツアー切符どうこうではなく、「欲しい」と公言する副賞「高級便器」が狙いだ。 「シーズンをいいイメージで終わりたいので」。オフの楽しみはすでに考えている。「毛ガニを食べます。他のカニではなく、絶対に毛ガニ」とこだわり「オフも結構忙しいんで、早くクリスマスぐらいになってくれないかなあ」とニヤリ。高級便器、毛ガニのためにも、大好きで苦手な秋の2勝目に挑む。(兵庫県三木市/加藤裕一)