【NFL】スティーラーズとともに「今すぐ勝つ」ためにより高額なオファーを断っていたLBクイーン
このオフシーズン、ラインバッカー(LB)パトリック・クイーンは伝統的なAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)北地区のライバル同士の間でチームを移った。そして、そうするために他のチームからのより高額なオファーを断っていたことが判明している。
ボルティモア・レイブンズからピッツバーグ・スティーラーズに移籍したクイーンは、昨シーズンにキャリア初となるプロボウル選出およびオールプロのセカンドチーム選出を果たした。その後、今年3月にフリーエージェント(FA)市場に出たクイーンは、スティーラーズと3年4,100万ドル(約64億3,189万円)の契約を締結。クイーンがこの決断をしたのは、スティーラーズでチャンピオンシップを勝ち取れると信じているからだ。
クイーンは先日、ポッドキャスト“Steelers_DB(スティーラーズDB)”に出演した際にフリーエージェントでの道のりについて、「15チームと交渉する機会があったんだけれど、最終的に5チームくらいに絞られた」とコメントした。
「5チームが残った感じだ。そのうちのいくつかのチームは年俸1,700万ドル(約26億6,742万円)を提示していたんだ。あとは優勝を目指すか、より高い給料を得るかのどちらかを選ぶ機会があった。俺にとっては400万ドル(約6億2,764万円)か500万ドル(約7億8,462万円)の違いだ。こういう条件を見ながら、今まで負け越しのチームにいたことはないし、今は勝ちたいから、再建するチームの一部にはなりたくないって思ったんだ。俺は本当に今すぐ勝ちたいし、それを実現させたあとで報酬を得たいんだ」
スティーラーズがクイーンに対する提示額を本当に他のチームよりも低くしていたとしたら、彼らが勝利の文化と常に卓越したディフェンスを誇る歴史によってクイーンをブラック&ゴールドに招くことができたのはとても幸運だった。昨季にキャリア最高のタックル133回を記録したクイーンは、ラインバッカーのT.J.ワットやアレックス・ハイスミスが相手に与える混乱をうまく活かせる理想的なオフボールラインバッカーだ。