【NFL】スティーラーズとともに「今すぐ勝つ」ためにより高額なオファーを断っていたLBクイーン
さらに、いずれにせよクイーンは自分の働きに対して高額の報酬を受け取ることになる。現在、クイーンの平均年俸は1,360万ドル(約21億3,299万円)であり、これはラインバッカーの中で5番目に高い額だ。
同じポジションで最高の報酬を得ているのは、2022年シーズン終了後に契約延長したレイブンズのロクアン・スミス(年額2,000万ドル/約31億3,675万円)であり、結果的にスミスとクイーンのコンビは終わりを告げた。
今後、クイーンは年に2回、敵チームのカラーをまとった状態でスミスをはじめとする元チームメイトと対戦することになるが、優勝を目指す上で最大の障壁の1つはかつての仲間だと言えるだろう。
レイブンズは昨年のMVPに輝いたクオーターバック(QB)ラマー・ジャクソンを擁し、リーグ1位のスコアリングディフェンスを保持した状態で2024年シーズンを迎える。また、昨季のカンファレンス第1シードでもあったレイブンズは、スーパーボウルには届かなかったものの、スティーラーズが切望する地区王者の座には依然として君臨している。
一方のスティーラーズはマイク・トムリンがヘッドコーチ(HC)を務める17年間で未だ負け越したシーズンは一度もないものの、ここ5年以上は真の優勝候補には上り詰めていない。スティーラーズは2018年以降、AFC北地区を制したのは1回だけであり、その間に3回のプレーオフ進出を果たしているものの、ワイルドカードラウンドより先に進めていない。
今オフシーズンの焦点は再び行き詰まらないようにすることにあった。クイーンはディフェンス側におけるチームの大型補強を象徴した存在だ。その一方で、QBラッセル・ウィルソンとジャスティン・フィールズが新たに加わったことで再編成されたクオーターバック陣は、今年ドラフトされた才能あるルーキーによって強化されたオフェンシブライン(OL)の後ろで安定したプロテクションを見いだせるだろう。