「ディオール」の名香“ミス ディオール”展覧会リポート 貴重な初代作から日本初公開ドレスまで
「ディオール(DIOR)」は6月16日から7月15日、六本木ミュージアムで「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」を開催する。メゾンを代表するフレグランス“ミスディオール”の誕生から今年発売の最新作まで、貴重なアーカイブと共に80年近くの歴史を辿る展覧会をリポートする。 【画像】「ディオール」の名香“ミス ディオール”展覧会リポート 貴重な初代作から日本初公開ドレスまで
“ミス ディオール”の誕生は1947年まで遡る。クリスチャン・ディオール(Christian Dior)が「愛のように香るフレグランスを」との願いを込め、自身初のコレクションのドレスの最後の仕上げとして制作した。今年5月にはフランシス・クルジャン(Francis Kurkdjian)=パフューム クリエイションディレクターが、その初代“ミス ディオール”を再解釈した新作“ミス ディオール パルファン”(35mL、1万3200円/50mL、1万8040円/80mL、2万3100円)を発売したことでも話題となった。本展覧会では、“ミス ディオール”の名前の由来となったディオールの妹カトリーヌ(Catherine)とのエピソードや、3代目クリエイティブ・ディレクターが1960年代に“ミス ディオール”と名付けて始動したプレタポルテ・コレクションなどを展示し、ビューティとファッションの両面から“ミスディオール”を纏う女性を描く。
巨大“ミス ディオール”がエントランスでお出迎え 入口では“ミス ディオール”のボトルを象った大きなオブジェが出迎える。一昨年、東京都現代美術館で開催した回顧展「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展と同様に、建築家の重松象平が空間デザインを手掛けた。会場には、ムッシュ・ディオールが持っていたというクラシックレコードが流れる。
半世紀を超えるヘリテージが一堂に “Miss Dior”のロゴから伸びる一本のリボンに沿って、現在までの歴史を紹介。散りばめられた窓の中にはドレスを模した創世記の“ミスディオール”のオパール型の香水瓶や、歴史を感じる初代の広告、千鳥格子のガラス瓶、ナタリー・ポートマンの広告などが並び、さまざまなストーリーを伝える。