多くの人が買ってから「数年後」に愕然とする…「新築マンション」、購入時には見えづらい3つの落とし穴【サラリーマン大家が解説】
中古よりも断然人気の高い「新築マンション」。購入直後には胸をときめかせていても、数年たってから誤算に気が付き、驚く人も少なくありません。本記事では、片岡忠朗氏の著書『買った後に絶対後悔しない! 金持ちマンション購入術』(ごきげんビジネス出版)より、新築マンション購入時の注意点について解説します。 都道府県「3LDKマンション家賃」ランキング…<小売物価統計調査(動向編)(2021年平均)>
新築マンションの3つの落とし穴
マンション購入を考える方たちで、まずは新築マンションから検討をしてみる方も多いのではないでしょうか。 容易に想像がつくことですが、実際に本格的にマンション購入に向けて動き出してみると、築年数以外の立地や間取りなどの条件が同じようなマンションであれば、新築と中古を比べると、新築は物件価格が高いことがすぐにわかります。 新築を購入する前に気をつけなければいけないことは、物件価格以外にも新築ならではのデメリットがあり、その落とし穴にはまらないようにしなければなりません。落とし穴は通常では気づくことが難しく、よほど注意深い方や、あらかじめその落とし穴を知っている方でないと、はまってしまいます。 このような潜在的な新築のリスクを次に3つあげてみますので、しっかりと認識して購入を検討することを心がけてください。 1.修繕積立金の落とし穴 修繕積立金は将来のための貯蓄のようなもので、マンションの建物や設備を将来にわたり維持・向上していくためには、なくてはならないものです。また、修繕積立金は、新築マンションにおいて、数年後には値上げをしなければいけないものだと認識しておく必要もあります。 残念ながら新築のときに設定されている修繕積立金の設定金額は、売主の販売戦略もあり、一般的に適正とされる金額よりも低く設定されていることがほとんどで、ある程度の値上げは覚悟しなければなりません。 もし、それを知らずに購入してしまうと、数年後に修繕積立金が何倍にも値上げされることによって、家計が圧迫されて月々の家計が火の車となるような事態にもつながりかねません。この落とし穴に、はまらないよう、くれぐれも注意することが必要です。