【緑茶市場2021】コロナ禍で若年層の関心増大 市販・輸出が好調
在宅時間の増加が本物志向を高め、近年苦戦傾向であったリーフ茶が持つ機能に光を当てる良い効果を生んだ。需要の拡大は、単に購買層の中心を占める高齢者層の利用数量が増加したからだけではなく、PETボトル飲料のコア層であった若年層の関心増大が寄与した。高級ボトリングティーやリーフティーカップといった新形態や、EC(電子商取引)サイトや定額課金制「サブスク」といった新たな販路が創出され、日本茶を購入できる買い場は増え続けている。一方、長期化するコロナ禍で国内業務用は依然苦戦を強いられるが、輸出の2020年1~12月累計実績は意外にも量・金額ともに前年を上回った。ある茶業者は「小さく作って、高く売る」ことが重要だと話す。機能性が進み、国内外で日本茶への関心がさらに高まることが望まれる。
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日本食糧新聞社