メイヌーの中盤コンバートは大成功だった ユース年代でFWをこなしたことで身についたテクニック「ボールキープが抜群に上手い」
メイヌーを見てきたユースコーチが語る印象
昨年にトップチームデビューを果たしたところから、一気に世界が注目するヤングスターへと成長したマンチェスター・ユナイテッドMFコビー・メイヌー(19)。今夏にはイングランド代表としてEURO2024にも出場しており、とんでもないスピードでスターへの道を駆け上がっている。 欧州サッカー週末の放送・対戦カードまとめ[11/8・11/9・11/10] そんなメイヌーはボランチでの起用も多いが、ユース年代では前線のポジションに入っていた。そのためか、足下の技術が高く、中盤からボールを運べるタイプのMFに育っている。 当時マンUのユースコーチを務めていたニール・ハリス氏は、ルカ・モドリッチやムサ・デンベレといった選手に影響を受けたところからメイヌーを中盤で試したと振り返っている。 「彼はセンターフォワードの選手だった。ボールキープが抜群に上手くて、FWとしての素質があった。ただ、とある夏に彼をセントラルMFとして起用した。当時はトッテナムでモドリッチ、デンベレが飛躍していた時期だったんだ。メイヌーの場合はヘディングも上手い。私が見てきた中では最高レベルでヘディングの上手い選手だよ」(『Overlap Channel』より)。 体格は異なるが、トッテナムで活躍した元ベルギー代表のデンベレとは共通点もあるか。デンベレも前線でプレイできる選手だったが、トッテナムではボールを自在に操る大型セントラルMFとして大活躍した。あのように中盤からボールを運べる選手は貴重だ。 今のイングランド代表はジュード・ベリンガム、コール・パルマーなど2列目にタレントが集まっているため、メイヌーがボランチでもプレイできるのは非常に大きい。メイヌー級の才能であっても、今のイングランド代表の前線に割って入るのは困難だったかもしれない。メイヌーの中盤へのコンバートは大成功と言えるのではないか。
構成/ザ・ワールド編集部
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