2024年新社会人「奨学金の返還あり」が約6割【令和の若者のお金事情】毎月自由に使える金額・NISA・iDeCoの活用状況も
【奨学金】2024年の新社会人、返還があるのは6割以上
ここからは、株式会社LENDEXが2024年新卒入社の会社員を対象に行った「新社会人のお金事情」についての調査から、2024年の新社会人のお金事情に迫ります。 調査概要は以下の通りです。 ・公表日:2024年6月4日 ・調査期間:2024年5月7日~2024年5月8日 ・調査方法:第三者機関によるインターネット調査 ・調査人数:1102人 ・調査対象:2024年4月からの新社会人 奨学金の返還があるかどうかの質問に対しては、「ある」という回答が63.2%で。全体の6割以上の新社会人が奨学金の返済を抱えていることが分かります。
新社会人のお金事情《自由に使えるお金はひと月いくら?》《NISAやiDeCo、始めてる?》
引き続き同調査より、新社会人のお金事情を深掘りしていきます。 ●自由に使えるお金はひと月いくら? 新社会人が毎月自由に使えるお金はどれくらいあるのでしょうか。 ・1万円未満:12.0% ・1万円~3万円未満:30.3% ・3万円~5万円未満:32.3% ・5万円~7万円未満:13.5% ・7万円~10万円未満:4.8% ・10万円以上:7.1% 結果を見ると、「3万円~5万円未満」が32.3%、「1万円~3万円未満」が30.3%で上位となりました。 新社会人が「毎月、自由に使える」と想定する金額のボリューム層は1万円~5万円といえそうです。 では新社会人の資産形成の状況はどうなっているのでしょうか。 ●【資産形成】4人に1人以上はiDeCoやNISAを利用 新社会人のうち、iDeCoやNISAなどの投資制度を「既に利用している」人は27.1%であり、4人に1人以上が実施しているということがわかります。 iDeCoとは、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別に給付を受けられる私的年金制度の一つ。NISA(少額投資非課税制度)は皆さんも耳にしたことがあると思います。 一方で、「興味はあるが、投資をするお金がない」という人が25.3%、「そもそもお金を捻出するのが難しい」という人が10.6%を占めています。 先ほどの自由に使えるお金の額とも関連しそうですが、金銭的な余裕がないという人も一定数いることがわかります。