“JKモーグラー”川村あんり5位入賞の価値「あきらめない姿がみんなに伝わればいい」のインタビューが感動呼ぶ
思い描くのは、両方の長所を組み合わせたオリジナルのターン。今シーズンのワールドカップで3勝をマークし、世界ランキング1位で初めての五輪を迎える証となるビブナンバー「1」を得るまでにターンのレベルを上げたが、思うようにスピードが上がらない点を含めて、完成させるまでにはまだまだ道半ばの状態にある。 何よりもフィンランド・ルカで開催されたワールドカップで2位に入る、鮮烈な国際大会デビューを飾ってからまだ2年ほどしか経過していない。4歳で始めたモーグルをとことん極めていく過程で、夢として位置づけてきた五輪の舞台に立った。 「これからもあきらめない姿を見せていきたい。私も小さなころから頑張ってきて、ここに来られてよかったと、この舞台で滑ることができて本当に幸せだと思っているので、頑張れば、あきらめなければ夢はかなう、ということを伝えていきたい」 17歳の高校2年生の素顔をのぞかせた川村は、涙腺を決壊させた理由にもなっている、5位でメダルを逃した現実を悔しがるアスリートの顔をも垣間見せている。 「次のオリンピックまで精いっぱい頑張りたいし、次こそは金メダルを取りたい。そのために技術を磨いて、勝ちたい試合で勝てるような選手になりたい」 アンソニーやカウフに象徴される、自身のストロングポイントをどんどん前面に押し出していく勝負師の執念も間近で学んだ初めての夢舞台。21歳で迎える、ミラノとコルティーナ・ダンペッツオで共同開催される4年後の次回冬季五輪へ。流した涙の分だけ川村は強くなり、世界一のモーグルスキーヤーとの距離を縮めていく。