豪州メディアは母国代表のふがいなさを嘆きW杯出場を決めた森保Jを絶賛「組織的で団結力がある」「違いを生んだ三笘がファンを静まり返らせた」
ABCニュースは「サッカルーズ(豪州代表)のW杯カタール大会への予選自動突破の希望は木曜日の夜にシドニーで日本代表への退屈な0-2の敗戦により打ち消された」と伝えた。記事は、「2009年以来倒すことができていない日本に勝利する可能性は薄かった。加えて、豪州代表のW杯アジア予選での危機的な状況がさらに勝利を現実の外に置いていた」とした上で、「故障、病気、新型コロナウイルスの問題など、主力選手の欠場の要因といった、この2週間の混乱は、試合開始の笛が鳴ると、ピッチ上で明らかな敗因となってあらわれた」と批判。 試合展開についても「豪州の寄せ集め選手のグループは、ピッチを通して連携を欠き、より組織的で団結力のある日本チームに圧倒された。リバプールのフォワードである南野に率いられた日本は、ボールを持った時間、持てない時間を問わず試合を容易に支配し、組織的にポゼッションをキープするため正しくプレスをかけ、ゴールへ向けて複数の道をこじ開けてきた」などと日本の戦いを絶賛した。 また、「豪州は中盤に弱点があった。メルボルン・シティのストライカー、ジェイミー・マクラーレンは、結婚式に出席するために、この試合にしか出場できないという状況にもかかわらず、敗戦が決定的になるまでベンチに残され、元ウルグアイのユース代表ブルーノ・フォルナロリは、後半途中出場したが、豪州デビュー戦でほとんど何もできなかった」とアーノルド監督の采配を批判した。 ESPNの豪州版は、「豪州代表は攻撃での仕掛けに苦労し、守備はしばしば日本のカウンター攻撃に脅かされた。W杯に出場して何かを成し遂げられるクオリティーを持つチームには見えなかった」と母国代表の戦いに厳しい論調。 ただ前半25分の山根のオウンゴールに見えた幻のゴールに関しては「バーレーンの主審ナワフ・シュクラッラは、リプレイでセインズベリーのキーパーへの接触がわずかであったにもかかわらず、すぐにゴールを無効とした」と審判の判断に疑問を投げかけた。 そして「後半に投入したメルボルン・シティの若手マルコ・ティリオが何かを起こす可能性が最も高い選手として期待されたが、違いを生んだのはもう一人の途中交代選手の三笘の方だった」として三笘の2ゴールを称えた。 7ニュースも「日本の三笘がW杯予選で2-0の勝利となる終盤の2ゴールでサッカルーズ(豪州代表)のファンを静まり返らせた」と報じている。