今日運命のW杯最終予選…雨予報の「勝てば決定。負ければ3位転落」の豪州戦に森保ジャパンは勝てるのか?
7大会連続7度目のワールドカップ出場へ王手をかけている日本代表が、24日午後8時10分(日本時間同6時10分)から敵地シドニーのスタジアム・オーストラリアで、オーストラリア代表とのアジア最終予選第9戦に臨む。 残り2戦となったアジア最終予選のグループBは、勝ち点19で首位に立つサウジアラビア代表を5連勝中の日本が勝ち点18で追走。さらにオーストラリアが勝ち点15で続くなかで、日本が直接対決で勝利すればカタール行きの切符を獲得する2位以内が決まり、逆に負ければ勝ち点で並ばれ、得失点差で後塵を拝して3位へ転落する。 23日には試合会場で公式練習が行われ、大一番を翌日に控えて招集された26人が初めて一堂に会した。主軸のFW大迫勇也(31、ヴィッセル神戸)とDF酒井宏樹(31、浦和レッズ)を故障で欠く陣容で、日本はいかに難敵と戦うべきなのか。キャプテンのDF吉田麻也(33、サンプドリア)を中心とする選手たちの胸中に迫った。
雨の影響を受ける守備陣
日付が24日に変わっても、シドニーの天気予報は「雨」から変わっていない。降水確率は90%を大きく超える。オーストラリアとの大一番は間違いなく雨に影響される。 例えば先週にラグビーの試合が行われたスタジアム・オーストラリアのピッチ。ただでさえ荒れ気味になっている芝生に大量の雨が降り注げば、パスワークを武器とする日本にとって不利なコンディションに変わり果ててしまう。 雨という気象条件を問われたMF久保建英(20、マジョルカ)は「嫌いですね」と間髪入れずに返した上で、さらにこんな言葉を紡いだ。 「あまり楽しくないというか。グラウンドがグチャグチャになって、どうしてもロングボールになって、お互いに目指しているサッカーができないと思うので」 思い出されるのは昨年9月のアジア最終予選初戦。大雨に見舞われた市立吹田サッカースタジアムで、日本はオマーン代表に0-1で苦杯をなめさせられた。後半25分から途中出場していた久保はしかし、二の舞は演じないと語気を強めた。 「僕が望んだところで天候が変わるわけではないので。雨が降ってもドリブルには自信を持っていますし、雨が降ったくらいでドリブルがずれていたらサッカーをやっていられない。なので、雨が降っても自分たちの試合にしっかりと集中したい」 雨の影響を受けるのは、攻撃よりもむしろ日本の守備になるかもしれない。 高さと強さを活かしたオーストラリアの戦法が、ショートパスを繋ぐスタイルに変わって久しい。しかし、負けはおろか引き分けすら許されない背水の陣で、雨やピッチコンディションに左右されない空中戦を仕掛けてくる可能性はゼロではない。