母の日に13、14号で5打点…BIGBOSSが「何を投げたらいいの」と嘆く西武・山川穂高のホームラン量産の理由とは?
ホームランだけでなく「31」に伸ばした打点でも浅村を逆転して、4差をつけてトップに立った。規定打席に大きくおよばないものの、第3打席でもレフト前へヒットを放った山川の打率.372は松本剛(日本ハム)の.352を超える“隠れ1位”。つまり”隠れ3冠”だ。 一塁の守備でもファインプレーを演じるなど、攻守で充実した姿を見せる山川に、復活を期待してきた辻発彦監督も思わず目を細めた。 「初回に2点を取って、3回にも3点を取った状況が彼(先発のエンス)を楽にさせた。今日は非常に打撃陣というか、山川が本当によく打ってくれました」 貯金を再び「1」とした3位の西武は、10日からビジターで2位ソフトバンクとの2連戦、13日からはベルーナドームで首位楽天との3連戦に臨む。通算本塁打数を「191」に伸ばし、200本の大台へカウントダウンに入った山川は最後に力強く宣言した。 「まだ追いかける側なので、とにかく早く首位に立てるように頑張ります」 ロッテとオリックスのチーム総本塁打11を、たった一人だけで上回っている山川がホームランを放った11試合で、西武は開幕から全勝をマークしている。上位追撃のシナリオは、主砲の一発にもたらされる不敗神話を抜きには語れない。 (文責・藤江直人/スポーツライター)