【フォーミュラE第15/16戦ロンドンE-Prix】波乱に続く波乱のレースを生き残ったパスカル・ウェーレインがチャンピオン獲得!
ローランドが最終戦制覇!チャンピオンはウェーレインの手に
日曜日に行われた最終戦。前日ランキング3位に落ちたキャシディがポールポジションを獲得し望みをつなぐ。 2位にギュンター、3位にエバンスが入り、ランキングトップのウェーレインは4番グリッドを死守している。 タイトルコンテンダーが上位からスタートする最終戦。しかし、最終戦もまた、序盤から波乱の展開となる。 上位勢は順当なスタートを切る中、2周目にデニスとエドアルド・モルタラ(MAHINDRA RACING)が接触しリタイア。コースを塞ぐ格好でストップしたため、SCが出動した。 5周目にレースが再開されるとウェーレインがギュンターをパスし3位に浮上。チャンピオン争いを繰り広げる3名がトップ3に集う展開となる。 トップ2でレースを進めるジャガー勢は互いにサポートしながらレースを進めたいところ。しかし、連携がうまくいかず、キャシディはアタックモード消化の際にウェーレインに抜かれ3位に後退した。 これでエバンスがトップ、ウェーレインが2位となるが、アタックモードが残った状態。後続も接近しているため、安易にアタックモードに入ることができず、周回を重ねていく。 そんな中、28周目にキャシディがダ・コスタに追突され緊急ピットイン。修復しコースに戻るもチャンピオンの可能性はほぼゼロになってしまった。 このアクシデントによりSCが出動。アタックモードが残っているエバンスとウェーレインにとって大幅に順位を落としかねない事態となる。 SCが解除され、すぐにエバンスとウェーレインがアタックモードを起動。消化した直後にすぐさま2度目の消化を試みた両者だが、エバンスが2度目のアタックモードを起動できない痛恨のミスを犯してしまった。 両者が遠回りする中、ローランドがトップに浮上。翌周すぐにアタックモードに入ったエバンスだったが、その隙にウェーレインがエバンスをかわし2位に浮上した。 最後の最後まで波乱が続いたレースはローランドがトップチェッカー。ウェーレインは2位に入り、2023-2024シーズンのチャンピオンに輝いた。 エバンスはアタックモードの義務を消化するためペースダウンを強いられ3位でフィニッシュ。なんとかランキング2位を死守してみせた。 キャシディはコースに戻るもその後再びピットに戻りリタイア。17位完走扱いとなり、ランキング3位でシーズンを終えた。
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