日本共産党キーパーソンに訊く!野党共闘断念の裏側&最低賃金1500円を今すぐ実現できる政策とは?!
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年10月26日に公開された動画では、ゲストに日本共産党・山下芳生副委員長をお迎えして、選挙制度や戦略、野党共闘ができなかった理由、最低賃金1500円を実現する方法などを伺いました。 【このトピックのポイント】 ・小選挙区制では民意が歪められる?!共産党の選挙戦略とは?! ・野党共闘の断念の理由はコレ!一致できない理由とは?! ・フルタイムで手取り20万円に!最低賃金1500円の実現のための唯一の答えとは?!
比例名簿の形態をとる理由とは?
最初の質問は、17歳の共産党ウォッチャー兼支持者の方からの質問です。 貴重な議席源となっている比例について、地元に根ざして支持を集める候補を国会に送り、小選挙区で勝てるまでに育てるためにも、重複立候補を増やし、逆に現在比例単独で立候補されている方々ももっと積極的に選挙区で勝負すべきではないかと考えます。 今のような比例名簿の形態をとる理由を教えていただきたいです。 MC伊藤由佳莉「非常に具体的な質問をいただきました。17歳なので、今年か来年、選挙権を得られる方です」 山下芳生氏「ありがとうございます。今の私たちの選挙のやり方を説明する前に、衆議院選挙の制度からお話しします」 現在の衆議院選挙の制度は、小選挙区制が中心です。 小選挙区制は、1番目になった党が4割台の得票で議席の7~8割を占める一方で、議席に結びつかない死票が各小選挙区ごとに半分あるため、「民意が歪められる選挙制度」だと山下氏は指摘します。 山下氏は「私たちは、選挙制度にとって1番必要なのは、民意を正確に議席に反映することだと考えていますので、小選挙区制を廃止して、1票1票が全て議席に結びつく、比例代表中心の選挙制度に改めるべきだという提案をしています」と選挙制度について語りました。 前回の衆議院選では、共産党は10議席、小選挙区で当選したのは、沖縄1区の赤嶺政賢さん一人だけ。共産党が躍進して21議席を獲得した2014年の衆議院選挙でも、小選挙区の当選者は赤嶺さんだけでした。 「私たちにとっては比例代表が主戦場。ここでどうやって票を伸ばし、議席を増やすのかが一番」と山下氏は力を込めます。 MC伊藤「共産党さんの方針としても、比例が軸ということですね」 「今、頑張れば比例で議席を伸ばすことができる状況にあります」と語る山下氏は「日本共産党が伸びれば、政治は必ず変わります」と訴えます。 自民党・公明党は裏金問題で伸び悩み、維新も万博などで逆風です。 裏金を明らかにしたのは「しんぶん赤旗」がきっかけであり、共産党の国会議員が追及してきました。 「裏金政治の大掃除の1番の力になります」と山下氏は語りました。