人前で「ダメ夫」「愚妻」扱いは絶対NG!?…「したたか」に世間を渡り歩くための「理想のパートナー像」とは
コロナ禍以降、生活スタイルの変化に伴って夫婦の時間が増えた結果、熟年離婚が相次いでいる。離婚の原因を紐解いてみると、夫婦関係のほんのささいな不満に根ざしていることも少なくない。 【漫画】刑務官が明かす…死刑囚が執行時に「アイマスク」を着用する衝撃の理由 本連載では、離婚カウンセラーとしてこれまで約4万件もの離婚相談を受けてきた著者の新刊『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』(岡野あつこ著)より一部抜粋・再編集して、夫婦関係におけるトラブル回避のためのノウハウをお届けする。 身近な人間関係に対するコミュニケーション技術は夫婦間の問題のみならず、職場や家庭、子どもや介護にまつわる悩みの解決にも役立つはずだ。 『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか?』 連載第51回 『夫婦関係の永遠の悩み「モラハラ」「マウンティング」…長年のパートナーへのストレスも“たったこれだけ”で解消できる“思いもよらない合言葉”』より続く
筆者の考える「したたかな人」像
世間一般では「したたかな人」というと、「合コンでアラブの石油王を捕まえて結婚した人」みたいな、女性の魅力でセレブな相手を落とす、あざといイメージがあるかもしれません。 でも、そういう人は私の考える「したたかな人」とは異なります。 相談に来る方の中にもいるのですが、「手練手管に長け、成功者を捕まえた人」は、結婚した後は家庭で相手の足を引っ張ってばかりです。 そうではなく、本当に「したたかな人」は、パートナーを持ち上げ、出世させることで、自分も利益を得る、といったタイプです。 テレビの歴史番組で、山内一豊の妻についてコメントしたことがあります。 山内一豊は安土桃山時代の武将で、豊臣秀吉、徳川家康と仕える主君を変えながら出世し、土佐藩主にまでなった人です。 この山内一豊の出世には、妻・千代の「内助の功」があったといわれますが、この千代という人物はどうも非常に「したたかな人」だったようです。
妻を「愚妻」呼ばわりは時代遅れ!?
一豊が、徳川家康の覚えがめでたくなったのは、千代の機転のおかげといったエピソードがたくさんあります。 現代でも、たとえば辻希美さんのご主人の杉浦太陽さんなんかは、パートナーを立てて、活躍を支えているように思います。 こういう人こそ私の考える「したたかな人」です。 「内助の功」というと、どうしても男尊女卑というか、ジェンダー的に問題があるかのように感じる人もいるかもしれませんが、パートナーを立てるかどうかは男女どちらにも当てはまるテクニックだと思います。 ひと昔前の「昭和のサラリーマン」には、自分の妻を「愚妻」などと呼ぶ人がたまにいましたが、そういう態度はパートナーの地位を不当に下げるばかりで、手助けになりません。妻を下げることで自分も下げて相手を立てるといったカビくさいビジネスマナーですが、いまの時代に通用するとも思えません。 むしろ、「内心ではパートナーを下に見ていながらも、人前ではパートナーを持ち上げて気分をよくしてくれる人」こそ「したたかな人」です。
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