【選手コメント全掲載】“準決勝の壁”を破壊した車いすラグビー日本 金メダルへの道「最後は神様が決める」
■岸光太郎(52/ヘッドコーチ)
──延長に入るときの指示は? 延長戦を想定して3分ゲームはやっていたので、「今こそ練習の成果を出すんだ」という話をしました。 ──戦術通りでしたか? 戦術というより、プラン通りでした。 ──延長を想定した練習はいつから? 延長想定というよりも、短い時間で負荷のかかる練習ということで、3分という時間管理も含めてやっていました。 ──第4ピリオドは苦しい展開が続きました。その時の気持ちは? 選手自身が安定していたので、「頑張るぞ、頑張るぞ」っていう感じでした。こっちから特に押し付けとか、何かを言うこともなく。なんだろう、純粋に僕自身も試合を楽しむような感じになってました。楽しくてヒヤヒヤしてっていう感じですけどね。 ──第3ピリオドの終わりでタイムマネジメントの失敗がありました 「さっきのことは忘れようと」。たぶん、僕が言うより池が言ったんじゃないのかな。「忘れていこうよ。切り替えていこう」と。(ミスは)残念だったけど、切り替えができる。今までだったら引きずったかもしれないけど、(切り替えが)できたのは、今までのチームになかった部分で、成長したのかなと思っています。 ──第4ピリオドの残り14.8秒はどういう心境でしたか? もう、選手頑張れっていう感じでした。僕はもう何もできない。本当に頑張ってくれ、走れ、走れという気持ちしかなかったです。 ──その時は選手たちに何か声をかけたんですか? 大したこと言ってないんです。本当に「練習通りやっていこう。全然大丈夫だから」と。「いつも通り、いつも通り」「気張らずやっていこうぜ」ということしか言ってないです。 ──守備の評価は? 守備は一貫して良かったと思っています。 ──ついに準決勝の壁を越えました。 「準決勝の壁なんてない」とは、ずっと言ってきました。そのことが証明できたと思っています。あとは、もう優勝したかのような感じになってますけど、試合はまだ終わっていないし、明日に向けてまた今日と同じように準備をして、試合ができればと思っています。 ──決勝に向けての今の気持ちは。 金メダルをと選手は言ってますけども、僕自身は、普通通りに頑張って金メダルを取れたらいいなという感じです。みんなも気張らずにやってもらいたいと思っています。 ──ファンに向けて一言を。 決勝も皆さんに喜んでもらえるように頑張りますので、よろしくお願いします。 (西岡千史)