【選手コメント全掲載】“準決勝の壁”を破壊した車いすラグビー日本 金メダルへの道「最後は神様が決める」
■草場龍治(23)
──今の気持ちをお聞かせください。 自分自身初めてのパラリンピックという舞台で、これだけプレータイムをいただけると思っていませんでした。コートに送り出してくれた時は、自分のプレーを全力で出し切ろうっていう思いで最後まで戦いました。 ──自分のパフォーマンスについては。 まだチームに助けられてる部分っていうのは多くあるのですが、自分の判断でプレーできるのが少しずつ増えてきたと思っています。 ──厳しい場面での登場でした。 自分も一つの戦力として、チームに必要とされているんだなと感じたので、強い気持ちでコートに立ちました。 チーム全体もそうですけど、コートに送り出されたときは、自分のプレーをしっかりやろう、ゲームをあきらめずにターンオーバーを取るんだという強い気持ちでコートに立てたと思います。 ──チームの雰囲気は? とても良かったと思います。準決勝という気持ちを持たずに、目の前の試合をしっかり戦おうとみんなで話していました。それは良かったと思います。 ──緊張はしたけど冷静だった。 コートに立ったら、緊張というよりも、「やってやろう」という気持ちの方が強かったです。 ──決勝に向けてお願いします。 ここで満足せず、目標としてきた金メダルに向かって、これまで合宿でやってきたこと、国際大会で自分たちがやってきたことを一つずつ丁寧に、目の前のプレーを大事にして、勝利に向かって頑張っていきたいです。
■倉橋香衣(33)
──ご自身のプレーは? 練習でやってきたこと、準備してきたことができたと思います。ミーティングで準備してからここまで来て、(試合中も)ベンチからの声でディフェンス変えることも対応できたのでよかったと思います。 ──3年前の東京パラリンピックを経験していますが、今日の試合はどうでしたか。 3年前より落ち着いていました。「みんなで準備してきたこと、練習でやってきた内容なんだ」って言いながら、試合に実際にのぞんでいたので、(3年前の東京大会に)比べて落ち着いてできたなと思います。 ──劣勢でも緊張はなかったのですか? そうですね。以前は「あー、これ負けたらもう終わりなんや」といった気持ちがあったと思うんですけど、今日は「ま、何とかなるやろ」みたいな感じでした。それがよかったと思います。 ──練習でやっきたことが、できたと。 オフェンスでも「2ハード・2ソフト」で、いろんなプレッシャーをかける。そこからリカバリーして戻る。そういうディフェンスの練習もしてきました。あとは、キーのタイミングもみんなでしっかり合わせてやってきた。それが結果につながったのではと思っています。 ──女子選手をもっと増やしたいという思いを、以前に語っていました。 そうですね。女子選手が増えてほしいです。今回をきっかけに、男女混合だから(車いすラグビーは)嫌やなって思う子も、こういう競技があるんやと知ってもらって、何かのきっかけになれればいいなっていうふうには思います。 ──オーストラリアもアメリカも、素晴らしい女子選手がいます。 いっぱいいます。女子大会もまた今年あるみたいですが、女子のチームが多くてすごいなと。日本も、女子だけでチームを組んでみたい。女子だけで楽しめる人が増えたらいいなと思います。 ──決勝に向けての気持ちは。 これまでやってきたことを、みんなで丁寧に、楽しみながら頑張ります。