印象派150周年記念、オルセー美術館で『パリ1874年』展。
1874年の印象派展で展示されたエドガー・ドガ『Classe de danse』(1870年頃)。The Metropolitan Museum of Art, H. O. Havemeyer Collection, Bequest of Mrs. H. O. Havemeyer, 1929, 29.100.184 Image Courtesy of the Metropolitan Museum of Art
左は1874年の官展に展示されたJules Emilie Saitinの『麻の洗濯女』(1874年)、右は1874年の印象派展に出たエドガー・ドガの『アイロンかけ女』(1869年)。描かれているのはどちらもこの時代の女性にとって数少ない職業についている女性だが、官展と印象派展では表現がまったく異なることは2点を並べてみるとわかりやすいのでは? なお会場内、 この2点の展示は同じセクションではない。photos: Mariko Omura
左: Camille Cabaillot-Lassalle が描いた『Le Salon de 1874』から、1874年の官展の雰囲気がつかめる。© Musée d'Orsay, dist. RMN-Grand Palais / Sophie Crépy 右: オルセー美術館で、1874年の官展が再現されているセクション4。photo: Mariko Omura
どちらもエドゥアール・マネの作品。左は『鉄道』(1873年)。テーマが列車という新しい乗り物であり、また少女が背を向けている作品ながら1874年の官展に出た作品である。この時代は官展もモダニティに少しオープンとなっていたようだ。右は『オペラ座の舞踏会』(1873年)。こちらは1874年の官展に拒否された作品である。『パリ1874年』展ではこの他にも拒否された作品を展示している。photos Mariko Omura