年齢を重ねると「二日酔い」になりやすい...? アルコールが招く不調の原因と対処法を米専門家医が解説
飲みすぎた翌朝、頭の中に真っ先に浮かぶのは「いつまでこんな気分が続くのかしら?」ということではないだろうか。通常、午前中までは二日酔いが続くけれど、たいていの場合は朝食を食べれば症状は落ち着き、ほぼ24時間たてば治る。しかし、時には、深酒の後遺症が2日間にもわたるなど必要以上に長引き、もう25歳の頃と同じようにはお酒を飲めないことに気づかされることもある。 【写真】ビールは意外とひどくない? 肌に良くないドリンク、ワースト7
そもそも二日酔いって、なに?
「二日酔いというのは、医学的見地からはあまりよく知られていないところがあります」と言うのは、メイン州カムデンにあるマクリーン・ホスピタルのマクリーン・ボーデン・コテージの医長フレッド・ゴガンズだ。ほとんどの場合、症状は短期で収まり、時間は限定的な傾向にあると考えられている。 肝臓はアルコールを分解するのに超過勤務状態で働かなければならない。「肝臓はまず、アルコールを分解して有毒物質であるアセトアルデヒドにします」と、ノースウェスタン・メディシン・ハントレー・ホスピタルのアン・ボリス。「それから、アセトアルデヒドを分解して酢酸エステルにします。これは無毒です」。 もし、体の許容量以上に飲酒した場合、あるいは肝臓が効率よく働いていない場合、体は十分に素早くアセトアルデヒドを酢酸エステルに変えることができない。そこで二日酔いが起こる。
1 十分に水分をとらなかった
「アルコールには利尿作用があります。大量飲酒によりそれが最大化されるのです」と、『Happy Gut』の著者ヴィンセント・パードレ。飲酒は脱水症状を引き起こし、嘔吐したり下痢をしたりすれば、ますますその症状は悪化。ミネラルがアンバランス(アルコールが体内に入ってくるのと、水分と電解質が失われることにより)になっている上に脱水症状が重なると、体が自然に解毒するスピードが遅くなると、彼は説明する。 水分を十分とることで苦しみを和らげよう。アルコールを1杯飲むごとに、次は水をグラスに1杯飲む。翌日、二日酔いを感じなかった場合もちゃんと水を飲み続けて。