コロナ禍で注目高まるヨーグルト・乳酸菌飲料市場 健康面での潜在的価値の見直しが進む
新型コロナウイルスの感染拡大の影響でニューノーマルの時代へと大きく変化した消費者意識を背景に、ヨーグルト・乳酸菌飲料両市場の上期(4~9月)は、これまでのダウントレンドから一転し、前年を上回って折り返す見込みだ。それぞれのカテゴリーの持つ、乳酸菌やビフィズス菌に対する健康価値があらためて見直され、購入頻度や喫食回数が増加。メディアでの体調管理に関する情報発信もあり、新時代での健康をサポートする食品としての認知と期待が進み、上昇気流に乗っている印象だ。ヨーグルトでは、購入目的で「個人の健康」から「家族の健康」へと意識が移り、ホームサイズの大容量タイプや連物が好調。乳酸菌飲料でも買いだめ需要と併せて本数の多い商品が伸びを見せている。今後も健康意識の水準は高止まりすると予想され、中でもより具体的な価値を提案する機能性商品や、全く新しいコンセプトの商品投入などが期待されている。新たな時代のニーズを象徴する市場として、裾野の拡大が進みそうだ。
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日本食糧新聞社