阪神D1位・伊原陵人、〝信念の誓い〟は大商大部訓「負けられません 勝つまでは」おみくじも「大吉が出るまで引きます」
信念の誓い! 阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が3日、奈良・香芝市の大商大のグラウンドで自主トレーニングを公開した。母校の部訓は「負けられません 勝つまでは」-。橿原神宮で引くおみくじも大吉が出るまで引き続けることを明かし、目標の新人王へ、ヘビーな活躍をし続けることを約束した。 冷たく澄んだ空気が漂う大商大のグラウンドで、伊原が2025年のスタートを切った。目標の新人王に向けて、負けない。無敵の左腕としてプロの世界に飛び込む。 「負けなければ勝ち続けられる。チームで勝ち続けられれば、もちろんリーグ優勝、日本一というところに一番近づいてくると思うので、そこは大事かなと思います」 プロ野球選手を数多く輩出する母校でキャッチボールなど約2時間、汗を流した。昨季60試合登板のヤクルト・大西広樹投手(27)や47試合登板の中日・橋本侑樹投手(26)ら数多くの選手があいさつに訪れた日に設定された自主トレ公開。「勝ちたいとか、負けたくないという気持ちを強く持てたのも、この大学。身が引き締まって、いい刺激になった」と、4年間の厳しい練習で培った勝利への執念を再確認した。 年越しの瞬間は実家近くの橿原神宮で迎えた。初代天皇である神武天皇が建立した由緒ある神社。127歳で大往生したといわれる神武天皇にあやかるように「まず健康に一年間やれるように」と手を合わせた。そして、引いたおみくじは末吉。決して悪いことが書かれていたわけではなかったようだが、これで大商大魂に火がついた!? 「大吉が出るまで引きます。この大学は大吉を引かないとダメ。(富山監督に)『中途半端なやつで終わるな』『大吉は絶対持ってこい』と毎年言われていた。一発で当てなくても、自分でつかみ取ればいいだけの話なので、という感覚です」 教えを守るために、これから虎風荘に入寮するまで、再び参拝する予定だ。何度失敗しても成功するまでやり遂げる。大商大の部訓であり伊原が大切にする「負けられません 勝つまでは」のフレーズは、すでにプロ用のグラブに刻んだという。大学時代、ドラフト会議で指名漏れを経験。社会人を経て、ドラフト1位でプロへの切符を手に入れた。その言葉を体現してきたわけだ。キャンプインまで1カ月。新人合同自主トレに向け、言葉にも熱が帯びた。 「まだ寒い日も続くと思うので、とにかくけがなく、しっかりじっくり体を作って、投げるのも徐々に上げていければキャンプにいい形で入れるかなと。そこだけ意識して頑張りたい」