「私が倒れたら誰も見る人がいない」強度行動障害の27歳息子...母は『老障介護』に不安 施設を40か所以上見学も「パニックがあると断られてしまう」
涼太さんの母が新たな施設を見学 果たして受け入れは…
強度行動障害のある息子・涼太さんが入所できる障がい者施設を探す長野県の蒲和美さん(51)。この日はグループホームの見学をしようとしていた。向かったのは、車で3時間かかる岐阜市。住宅街の中にひっそりとあった。 このグループホームには、強度行動障害のある人も暮らしていて定員に空きがあるという。和美さんは、涼太さんの受け入れについて話を切り出した。 (母・和美さん)「動画を見ていただいたと思うんですけど、涼太のようなパニックがあると、やっぱり受け入れを断られてしまうことが多くて」 (グループホーム担当者)「パニックになる前の兆候とか、そこで止められたら一番いいですよね」 (母・和美さん)「突然やってくるんですよ」 (グループホーム担当者)「こちらの世話人(職員)の特に女性の人からすれば、何かこういうふうにすればいいよっていう方策が確立されているとありがたい。たぶん私でも抑えるのはかなわないと思います」 グループホームに常駐する職員は1人。女性や高齢の人もいるため、涼太さんがパニックを起こさない対応策があれば受け入れられるとの回答だった。和美さんは電話で夫に結果を報告し、ここでの受け入れを諦めることにした。 (母・和美さん)「やっぱり難しいよねって言っていた。パニック対応の策を考えるのが。そこができていればどこでも入れるよねって話になって、そうだよなーって」 自分が老いる前に息子が落ち着いて暮らせる場所見つけてあげたい。だが、先行きは全く見えていない。