「口が臭くなる」原因3つ。簡単マッサージで唾液を出し、においを防ぐ
ニンニクなどのにおいのキツいものを食べた後などは、口臭が気になりますよね。しかし、においの原因はほかにも2つあるんです。あなたも気づかぬうちに「口が臭い人」認定されているかも。ここでは、口臭の3大要因を歯科医の照山裕子先生が解説。今すぐ対策できる唾液腺マッサージと舌のケア方法も紹介します。 【写真】「舌下腺」のマッサージ方法
口臭の3大原因とは?
口臭の要因は、大きく3つに分けられます。
●1:生理的口臭
起床時や空腹時に、唾液量が少なくて起こる口臭。歯みがきやうがいで減らせます。
●2:外因的口臭
ニンニクやニラなど、においの強い食材を食べたときに生じる、一過性の口臭。
●3:病的口臭
内臓の病気によるものもありますが、原因の多くは歯周病や舌の汚れによるもの。 この3つのうち、ミドル世代に多いのが病的口臭の歯周病です。 「歯周病菌は増殖するときににおい物質を発するため、頑固な口臭のほとんどは歯周病が原因です。歯周病菌は舌表面のひだにも住みついているため、口臭予防には舌の掃除も定期的にすることが大事。また更年期に差しかかると唾液の出が悪くなって口が乾き、これも口臭の原因に。歯みがきのほか、唾液を出すマッサージもとり入れましょう」(照山先生)
唾液マッサージと舌苔ケアで口臭予防
自浄作用や殺菌作用のある唾液。分泌量が減ると、口の中が乾いて自然と口臭が強くなるだけでなく、歯周病のリスクもアップします。3つの唾液腺を刺激して、分泌を促しましょう。
●3:舌下腺(ぜっかせん)
あご内側のやわらかい部分にある舌下腺。あごの真下に両手の親指をそろえ、指を突き出すようにして押して刺激。
●舌の汚れをとる「舌苔」ケア
舌にこびりついた黄色や灰色の汚れは、細菌のかたまりの「舌苔(ぜったい)」。取り除くだけで口臭が減ります。なお、歯ブラシを使うと舌を傷つけるので、専用のブラシなどで優しく取り除いて。
ESSE編集部